パラサイト 半地下の家族 の えすえふ さんのクチコミ・感想

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パラサイト 半地下の家族 の えすえふ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 パラサイト 半地下の家族
製作国
上映時間133分
劇場公開日 2020-01-10
ジャンルドラマ,ホラー,サスペンス,コメディ
レビュー情報
《ネタバレ》 貧しさは自分に能力があろうと今の時代は降り掛かる。
様々な要因に縛られ出来る仕事はピザ屋の箱の組み立て作業…。
そんな中、舞い込んだ家庭教師代理のお仕事から始まる惨劇への幕開けはなかなかテクニカル
次々と元居た家政婦や運転手を蹴落とし(最終的には物理的に)家族が入り込んで行く光景はなかなかに痛快です。
というか入り込んだ家族も特に兄と妹は優秀なんですよね。この世の中で家族で一致団結した結束力の力は本当に凄いです。

ただ個人的に人を騙し続ける映画というのはなかなか落ち着かなく、息苦しいので苦手なのですが、
まるで僕を狙ったかのように息苦しさ…というか自分の首元を絞める力は強くなって行きます
まさかのパラサイトの二重の意味に気づかされたあたりから締める力は更に強くなり、
大きいようでスケールという言葉の上ではかなり小さい豪邸の中で起こる脱出劇は息を吞むにしても長過ぎてとてもハラハラしました。
そのせいか家からの脱出のときの安堵感はその先にある絶望的な家の状況なのに何故かホッとしてしまい、僕でも汚水が吹き出す便器を抑えながらなんとなく煙草を吹かしてしまうでしょうね。
途中子供がモールス信号に気づくシーンはありましたが、あれはなんだったんでしょうね。

そして一つの事件が原因でほころびが生まれ、最終的な大惨劇へ急降下して行く流れは凄まじい。
ただバレるんじゃない、それ以上の事が起きる事でこちらもイヤな気分から一気に解放されて良かったです。絵面は地獄ですが。
にしても父が社長の旦那を殺すシーンは完全なる感情から起きてしまった事なのであんまり同情できないんですよね。

結末も絶対にそれは無理だろうという中終わるなんとも苦くも仕方が無いラスト。無理とどこかでわかっていても自分ではそう思いたいラストが素晴らしいですね。

賞を取りまくっている韓国映画と聞いて気になり、初めてのポン・ジュノ監督映画でしたが、最悪の緊張感と現在のどうしようもなさが丁寧に混ざり合い極上のエンタメに仕上った一本でした。他の作品もちゃんと見て行きたいですね。
リスペエェェェェクトッ!!!!!!!
えすえふさん [映画館(字幕)] 7点(2020-01-28 15:42:12)
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