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《ネタバレ》 移民を扱った映画は数あれど、韓国系アメリカ人家族が主人公なのが異色。暴力も差別も描かれず、常に穏やかで静かなトーンで進んでいくが、映画では描かれない苦難もたくさんあったはずだ。それを象徴するのが"ミナリ"。芹のことで、厳しい環境で育ち、二度目の収穫が美味しいことから、したたかに生きる家族の姿と重なる。父親が成功に邁進しようとすればするほどドツボにハマっていく悪循環の中、祖国から来た祖母によって一家に変化が訪れる。勿論、エキセントリックなキャラクターなだけに災厄も訪れるが、絶望の中にひとかけらの希望があった。キリスト教信仰が背景にあり、達観した心境すらある。映画監督になった少年が捧げる祖母への感謝。
【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 7点(2021-03-20 01:22:24)(良:1票)
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