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《ネタバレ》 視覚障害者と繋がりはあっても、容姿が認識されない以上、ふわふわ漂うような孤独を感じる。
"名前"という存在意義が頼り。 そんな日々を過ごす女性がある廃墟で謎の青年の浴衣を隠し、まるで猫を拾うかのように衣食住の面倒を見る。 彼女の好意に青年も愛情を感じるようになるが、どこか分かり合えない、自分でも何をしたいのか分からない。 なぜなら彼には名前がなく、どこにでもいる対等で普通の存在ではないから。 どこかへ行きたい青年と離れたくないと思いつつ、彼女は彼の想いを尊重するように浴衣を渡し、試そうとする。 そして彼は彼女の元を去る。 もしかしたら一連の物語は彼女の妄想なのかもしれない。 だから一旦は事が上手くいったのであり、厳格な父の死によって現実と向き合わないといけなくなったのか。 どう解釈するかは見る人の自由で実験的な作り。 抒情的で寂しげな空気を捉えた、透明感あふれる映像が印象的だった。 【Cinecdocke】さん [インターネット(字幕)] 5点(2023-06-24 02:15:39)
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