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この作品を観ていて、なんとなくピノキオに似ているなぁと思った。
つまりは、子供が主体で、その純粋さを浮かび上がらせている事。 良心はジミニーであり、ウェンディ。 きちんと親もいるから、観ている側としても、これらが「帰るべき場所」だと意識している。 でもピノキオと違うのは、大人への成長を、彼ら自身が気づくというテーマにある。だって、唯一の良心ウェンディですら、子供なのだから。 そして、大人になりたがらないピーターパン。 他のレビューにもある通り、ネバーランドに行ってからは、稚拙な、子供っぽい冒険劇が繰り広げられる。 子供は時には純粋に残酷な事をしてしまう、というのレビューもうなずける。 でもこれらの根底には、「子供のままでいたいピーターパン」「子供が作り出したような、夢の世界」という前提があるので、 なんとなく奇妙だなぁ・・・と思いながら見ていた。 ピーターパン・シンドロームとかいう言葉もあるくらいだし。 だから、ピーターパンはどうなっちゃうんだろう、という不安が拭えないまま終わるのは、子供向けとは思えないちょっと奇妙な雰囲気を残す。 純粋に楽しむには、あんまり薦められないかなぁ・・・ ウェンディが歌を歌うシーンでちょっとほろっときた。 【OKfilms】さん [DVD(字幕)] 4点(2015-10-18 20:25:52)
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