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《ネタバレ》 こういうのってやっぱりヨーロッパが舞台でないと成立しなさそうですね。古い街並みがそのまま残っているからこそ、地続きでタイムスリップが出来る。自分はヨーロッパってイタリアしか行ったことないけど、イタリアの街もやっぱり、「外国に来た」ってトリップ感だけじゃなく、其処ここに残されている何世紀も前の建造物のせいで、時代までトリップした感覚に襲われた。この映画はそういう「体感」をも上手く作品世界に生かしているんじゃないかな。そう、これってきっと「テーマパーク」なんでしょうね。1920年代のパリの世界にようこそっていう。オプションで1890年代もちょっとアリ(笑)。
主人公のオーウェン・ウィルソンが当時の有名人たちとお友達になっちゃう妄想全開シーンは、ウディ・アレンらしいペダントリーに満ちていて「やり過ぎ」な感じもしたけど、恋のエピソードはちょっと良い。彼がタイムスリップして出逢ったアドリアナという女性(マリオン・コティヤール)の手記?を、現代のパリで見つけて読んでみたら、なんと自分への想いが綴られていた!こりゃテンション上がるね~(笑)。現代の自分が過去の彼女に影響を与え、また彼女が過去に書いた文章によって、彼が行動を起こす・・・という時間のメビウスの輪の中でグルグルしちゃうような展開に、ワクワクしてしまった。 こういう「大人の妄想」は楽しいですよ。自分も銀座のルパンで飲んでたら隣に太宰治が座ってた、なんてことになったら舞い上がっちゃうだろうなぁ。「アタシも志賀直哉キライ!」とか、まともに読んじゃいないクセにおべんちゃら言っちゃうね(笑)。玉川上水に誘われても行きませんが。 【ポッシュ】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-07-26 18:52:56)(良:1票)
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