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《ネタバレ》 この映画を見た男の子の二人に一人くらいは、映画を観終わったあとに腕立て伏せを始めてるのではないだろうか?(笑)
個人的に本作は、ロッキーシリーズやファイトクラブに並ぶ、鑑賞した男子どもを容赦なく筋トレに誘うマッチョポルノ映画だと私は見做している。かくいう私も中学生くらいの頃、本作を初鑑賞してすぐ腕立て伏せに取り組んだ記憶がある。 …まあ冗談はそれぐらいにしておいて、本作は都会の頽廃や若者の鬱屈、狂気を描いた作品だが、意外と鑑賞後の後味は爽やかであることに気がつく。悲劇的な結末が多いアメリカンニューシネマの系譜に位置づけられる本作だが、その結末はハッピーエンドとも解釈できるものになっていて、これが先ほど述べた後味の良さに繋がっている。さらに、狂気や憂鬱をテーマとする作品のわりには、作中で常に流れるBGMは非常に甘美なものとなっている。総じて本作は作品のハードな部分とメロウな部分が絶妙に調和しており、一つの作品の中で長所短所が極端に現れやすいスコセッシの他の作品と比較しても、映画としての完成度が高いといえる。パルムドール受賞も納得の出来栄えだ。これは文句なしで10点! 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2019-02-10 16:07:34)
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