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《ネタバレ》 信者的に必ず観るのですが、ようやく視聴。
上映前の注意喚起動画はぼっち&喜多ちゃんバージョンでした(公開当初は山田&虹夏だったらしく)。 今回は9-12話の4話のみの総集編で余裕があったため作品を補足するようなエピソードが多数追加されて非常に満足度の高い総集編になってたかと思います。 総集編というよりは別アレンジですね。 音楽のアルバムでも名曲って、同じアーティストの同じ曲の別アレンジばかり多数封入された特別なアルバムが出ることが時々ありますが、この「ぼっち・ざ・ろっく」という物語の、ぼっち&喜多ちゃん2主人公による別アレンジかなあと思いました(パラレルワールドみたいな、あるいは同じ世界だけど別視点から見た話みたいな)。 前作の「Re:」も、こちらはぼっち&虹夏の夢をかなえていく過程を描いた別アレンジの物語だったと思うんですが、「Re:Re:」はぼっちが日常に帰っていく、普通の人にとっての日常(幸せ)を獲得していく話かなあと。 音楽ものの話って、成功して注目されてメジャーになって社会的にも成功する話になりがちなのが、ある意味個人的に常に気に入らないのですが、なぜかというと初期のまだ誰にも注目されてなかった頃に、"お前の音楽は素晴らしい"って信じて応援してくれた身近な人たちを、メジャーな超人になってしまうがためにすべてかなぐり捨てていってしまって遠い人になってしまうのが何だかな、って思うわけですが、「ぼっち・ざ・ろっく!」が物語的に革新だったのは、人間関係的に限りなくマイナスだった主人公が、普通の人のごく普通の日常的幸福を得ることが、こんなにもドラマチックで素晴らしく、身近で応援してくれた人を捨てて別世界に行っちゃうんじゃなくて、まさに身近で応援してくれた人とより深い絆を築いて幸福な日常を獲得するのが、感動的である、っていうのを思い知らせてくれたところで(私が救われた)、そう思って観てたら劇場版エンド曲が、たぶん未来と思うんですけど、めちゃギターがうまくなった喜多ちゃんとぼっちちゃんのツインギターの、メチャメチャカッコいい曲で、うおおおおおおおお!!!!!! ってなった感じです。 良かった。 ※私は視聴時知らなかったのですが映画版のエンド曲もアジカンの「Re:Re:」のアレンジらしく。 で、エンドの辺のオリジナルの演出はいわゆる「行きて帰りし物語」の「(日常に)帰りし」に見事に着地するこの物語の、「帰りし」の演出としてあったかなあという事で私的には非常に納得して受け入れられた感じでした。 ほんとに好きな曲のアルバムって、終わってしまうのがあまりに名残惜しくて、何度も何度もヘビロテして何も聴いてなくても全曲の流れが頭の中で全部なぞって行けるようになるまで聴きまくるじゃん。それでも想像だけじゃ思い出せないかけらがいっぱいあるのに気づくから、また実音で何度も何度も聞きなおすじゃん。 そんな風に私は感じました。 あと、喜多ちゃんの中の人が、歌がうまくなりすぎちゃって加減してくださいみたいな演出がされたというインタビュー記事などがあったのですが、それでも非常に力の抜けた余裕ある歌いぶりに変貌しており、そこら辺も今回の劇場版に合わせて撮りなおしたんだなあと感動した次第です。 そんなところです。 【sim】さん [映画館(邦画)] 8点(2024-08-22 10:52:50)
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