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《ネタバレ》 舞台版は未見。流石に全く前評判を入れずに観るという訳にもいかず、やれホラーだのポルノだのという評判を散々小耳に挿みつつ鑑賞。率直な感想としては、「ここ10年で最悪」とかいう評価はいくら何でも大袈裟なようにも思う(修正差し替えの効果がそんなにあったとも思えないのだけど)。がしかし、この規模の大予算映画としては稀に見る低レベルな出来なのは厳然たる事実だと断言する。
話の内容が極めて希薄なのが原作準拠だとしても、キャラのつくり込み・印象の付け方等でいくらでもやり様があったハズ。なのにそこは全く手当てもせず、ひたすら全編に渡ってミュージカルシーンの大盤振る舞いで乗り切ろうとしているように見えるが、背景も無いので歌詞は全く響いて来ないし、特に中盤は曲も地味なのが続くのでメリハリも欠いて盛り上がらず、極めて退屈。終盤も一番力の有る歌曲でやっとテンション上がったと思ったら、オーラスのジュディ・デンチの歌はこれも何を言ってるのかサッパリ分からず、失望の内に終劇。序盤20分くらいが一番楽しかったかと(か、エンドロールの歌がまあまあ良かった)。 とは言え、全体として歌や踊りに全く見るものが無かったという訳ではなくて、個人的には特にバレエシーンなんかは少し幻想的な良い雰囲気だったとも感じる。更に言えば、バリエーションを付けるべく色々と工夫された猫の衣装?も個人的にはむしろ良く出来ていたと思った(一人だけ、コートを脱いだマキャヴィティは確かにかなりキモチ悪かったケド)。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 4点(2020-01-25 01:25:25)
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