| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 ハッキリ、かなりセンシティブな題材だと言えるだろう。そこから生じる何ともイヤ~な居心地の悪さとゆーのが全編に色濃く漂っているというか、少なくとも観ていて快適な映画だとは全く言えない。ただ、そこまでシリアス過ぎて観てられない、というホドでもないのも事実で、それは、両親がその「教義」に従って奇妙な行動を日常的に繰り返していたり、おかしな水を買い込んでいたり、怪しげな集会なんかに娘も連れて参加してたりする、とは言え、それ以外の部分では意外と(上納金の払い過ぎで困窮するというよーなこともなく)ごく普通に暮らせているという概した状況の平穏さによるものだと言えると思う。
ただそれが余計に、この映画が結局ナニを描きたいものなのか、という点までまろやかにぼやかしてしまってるのもまた事実。最後まで観終わって本作のテーマというものを半ば無理矢理にココから捻り出すなら、ナニがあっても「家族は家族」ということぐらいしか分からない様にも思うし、だったら尚更もっとハードな状況を乗り越えてその結論に達する方が、お話としては絶対的に正しいのではないかとも思う。(原作未読でもありますケド)個人的には正直掴み切れなかった映画、としか言えませんかね。その意味ではこの評価はある種の採点放棄にも近いですね。 二点、まず芦田愛菜ちゃんの演技は(特に数少ないシリアスな場面の緊迫感なんかが)流石の素晴らしさだったですよ。あともう一人、愛菜ちゃんと同い年の新音(にのん)ちゃんという娘も、シュッとした目を引くビジュアルに加えて、少しだけ風変わりなキャラを表現する演技もまずまず面白かったですね。今後に大いに期待します。 【Yuki2Invy】さん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-05-13 21:50:32)
Yuki2Invy さんの 最近のクチコミ・感想
|