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《ネタバレ》 -The Exorcist-“悪魔払いの祈とう師” オカルトホラーの傑作。と言われています。が、悪魔や殺人の怖さより、少女が「ギャー!ファックミー!グエェ~~~!!」と叫んでるインパクトのほうが強くて、ついついボリュームを下げて鑑賞した思い出があります。今回も夜中に窓を開けて鑑賞したので、近所迷惑を考えてボリュームダウン…
イラクで発掘された悪魔が、なぜリーガンに憑依したのかが理解できなかった。そしてこの悪魔が“パズズ”という名前なのも、ウィキで知ったくらい…ハウディ船長じゃなかったんだ。ベッドに十字架を置いたのは誰?とか、最後のコイン(メリン神父がイラクで見つけたのと一緒?)はどうしてリーガンの部屋に?とか、私がどこかを見落としたのか、理解できてないシーンも幾つかある。 あれだけベッドがガタガタ動いて、首が360度曲がって、宙にも浮くんだから、リーガンに悪魔が憑いたのは間違いない。けど、カラス神父の母親の旧姓を答えられなかったり、水道水を聖水のように怖がったり、“悪魔じゃない可能性”を観せてくれたのは、サスペンスとして面白い。医者(科学)が悪魔祓い(宗教)を薦めるというのも意外で面白かった。 悪魔パズズが、悪魔の存在を表沙汰にせずに、メリンとカラス両神父を殺害する話とするのが一番落ち着きが良い。 だけど最初の被害者は神父ではなく映画監督のバーク。首を180度撚るとか、リーガンの力では無理。でも悪魔に取り憑かれた状態だと首はグルグル回るから、パズズはバークに憑依して、首を曲げた状態で自殺させたのかもしれない。 だけど全てがパズズの仕業だったのか?リーガンがもし、母親とバークが結婚(それ以前の関係に思えるけど)することに、心のどこかでモヤモヤしたもの感じていたとして、リーガンの意志でバークを殺したとしたら?って。そっち方面の可能性を匂わせていれば、悪魔の憑依ではなく、悪魔との取引・契約の話になる。…でもなぁ最後ケロッとしてるリーガン観ると、そうとも思えないし… エクソシスト2や3を観れば、悪魔の考えや解釈も深まるかもしれないけど、もしかしたらフリードキン監督の中ではエクソシストの後継作品は“恐怖の報酬”の方なんじゃないだろうか?両作品には全く繋がりはないけれど。 恐怖の報酬の原題は-Sorcerer-“魔術師”。フリードキン監督はエクソシストやソーサラーといった非科学要素を、現代社会のリアリズムの中に落とし込んで、サスペンスとして創ってみたかったんじゃないだろうか? 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2022-07-19 21:39:54)
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