間違えられた男 の K&K さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > マ行
 > 間違えられた男
 > K&Kさんのレビュー
間違えられた男 の K&K さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 間違えられた男
製作国
上映時間105分
劇場公開日 1957-06-19
ジャンルサスペンス,法廷もの,モノクロ映画,実話もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ~The Wrong Man~邦題そのまま。
連行されてから刑務所に入れられるまで、ほとんど流れ作業で抵抗の余地がないのが怖い。そもそも誤認逮捕だから、弁明の余地とかあると思って特に暴れたりしないだろうけど、黙ってるとこんなにも淡々とコトは進んでしまうんだな…って、ある意味感心してしまった。
何かもっとこう『弁護士を呼んでくれ!』とか「いい加減ゲロしちまいな!(バキッ」なんて展開ではなく「はい、電話は後でね」「はい次、あそこに立って」「はいこれ書いて」「はい隣の人と手錠して」みたいな、この怖さ。気の弱い私なんて、ずっと黙って従ってそう。
ミランダ警告というのをダーティハリーで学んだけど、それがまだ無い時代とは言え、突然逮捕される事を現実として受け止められず、ボーッと流されるマニーの心境が伝わる。
護送される車の中で向かいの人の靴をジーっと見てる自分…怖さと、現実味の無さと、今後の不安と、色々な気持ちが頭に浮かんでいただろうな。
気丈に振る舞っていたローズが、遂にタガが外れて笑い出す瞬間の怖さ。自分の親知らずがモトでこんな事件に巻き込まれたこと、自分のせいで貧しい暮らしなんだって思い込みから、ノイローゼになるローズ。こんなタイミングでって思うけど、こんなタイミングだからだろう。
有利とも不利とも解らない裁判。自分の人生が掛かっている裁判なのに、周りの関心の無さ。
自分がどうなろうとどうでも良い人たちによって行われる裁判って、怖いな。
裁判で勝つでもなく、真犯人がアッサリ捕まってチャンチャン。だけど、取って付けたようにローズが2年後回復したことになっているけど、些細なことがきっかけで、これだけの時間と、あらゆるものを失うという、怖い映画だった。
過去に2回も強盗をした男が、その事務所に「金を貸してほしい」なんて、ご丁寧に妻の保険証券まで持って来るだろうか?
何件も強盗を重ねた男が、保険証券の登録住所に済んでてアッサリ逮捕なんて、警察も疑問に思わないんだろうか?
7500ドルは大金(今の価値で800万円くらい!!)だけど、強盗しても保釈されるんだ。
ついでにローズの親知らず4本は300ドル≒32万円くらい。高い!
K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-07-10 19:02:31)
K&K さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-03-30死霊の盆踊り0レビュー0.76点
HACHI/約束の犬7レビュー6.67点
ザ・カー5レビュー6.06点
2025-03-26ベイビー・ドライバー7レビュー6.81点
2025-03-2417歳のカルテ6レビュー6.99点
2025-03-23ミツバチのささやき7レビュー7.54点
2025-03-23パプリカ(2006)6レビュー5.78点
2025-03-23かがみの孤城8レビュー7.35点
2025-03-11ブルーサンダー7レビュー6.76点
2025-03-11太陽の季節5レビュー4.33点
間違えられた男のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS