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《ネタバレ》 『太陽の季節』と言えば“障子破り”です。これそのまんまテストに出ます。検索をすれば、この場面がどれだけ生々しいか伝わります。
その映画化なんですが、きっと多くの昭和の文学女学生が、この場面観たさに劇場に足を運んだことじゃないでしょうか? ボーイフレンドとなんか行けないってか、居ない。友達とも恥ずかしくて行けない。ましてお父さんや弟なんかとは行けない。一人でコッソリ、同じ学校の子が居ない隣町まで、あの場面観たさに、映画館に行ったんじゃ…ないでしょうか?? …まぁ氷の微笑のあの場面以上にガッカリ再現だったと思います。私なんて、原作を読まずに、この映画を観たものですから、あの場面は何が起きたか解らない状態でした。 もちろん当時も今も長門裕之の“長門裕之”を観せる事は出来ないにせよ、他に方法が無かったのかと試行錯誤した結果『意味深な“間”を作って本を投げさせる』って手段に出たんでしょう。原作を熟読していた人には、ある意味アリですが…ドキドキを返せ!って気持ちにもなります。例えばですが「バリバリ」と乾いた音を入れるとか、南田洋子が視線を少し下げるとか…いや、この時代なのに流石にエロいか。 コマ送りで観ると、障子は破けていなくて、本がぶつかって破れます。あと長門裕之はずっとタオル巻いてます。文学なので障子を処女膜に見立てて、破ったり破られたりしてたんでしょうね。映画だと“竜彦の誘惑に負けた英子”って事になるんでしょうか。確かに、竜彦は金持ちで、女を抱いて面倒になったら捨てる最低男。ほぼほぼ共感できない設定ですから、英子の自滅の物語でしたね。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2025-03-11 21:30:19)《新規》
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