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《ネタバレ》 “Addams Family Values”『アダムス家の(代々受け継がれてきた)価値観』
モロにアメリカ現地人が好みそうな味だった前作から、同じ材料・同じ風味を活かしつつ、日本人の口にも合う作品に仕上がっています。1にドハマリした人には、万人受けする2は物足りないかも?私の場合オースティンパワーズがそんな感じでした。 前作で感じたイマイチ乗り切れない感は、恐らく、長い歴史を持つ原作の持ち味を活かした結果、その文化に触れていない私たち日本人が感じた、置いてけぼり感に思えます。2ではそこが上手い具合に、原作に引っ張られること無く、映画のキャラの独り歩きが成功したんじゃないかな?って思えます。 マイケル・ジャクソンネタを2回も入れてきたり、お利口さんのお手本・サマーキャンプの気持ち悪さを笑ったり、有色人種や障害者差別をぶった斬りしたり…サウンド・オブ・ミュージックやディズニーを朝から晩まで観せられる拷問なんて、前作の笑いとはガラッと毛色が違います。笑いのセンスが'89年から始まったザ・シンプソンズにとても似ています。アメリカ・ローカルではなく、世界でもウケているアメリカ発のコメディをしっかり研究して、作品の中に落とし込んでいるように感じました。 あの無表情なウェンディーが、キャンプの拷問に恐怖する様子は、お笑いネタとしてウマいなぁと思うし、引きつった笑顔を作る演技は、T2のシュワちゃんの笑顔並みに素晴らしい。クリスティーナ・リッチ13歳でコレ出来るのが凄い。 だけどこのファミリーに明るい笑いは諸刃の剣です。次作があったとしたら、きっとマンネリ感とコレジャナイ感たっぷりになっていった事でしょう。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-08-27 20:32:05)
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