ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 の K&K さんのクチコミ・感想

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ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 の K&K さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
製作国
上映時間84分
劇場公開日 2007-05-26
ジャンルコメディ,ドキュメンタリー
レビュー情報
《ネタバレ》 ~Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan~原題は邦題のままのようです。
モニタリングという番組があって、アスリートが老人メイクをして、一般のアマチュアに教えてもらう体で競技に参加して、突然本領発揮して驚かすってドッキリ企画なんだけど、アレどう見てもメイクってバレバレだし、一般の人もバレバレメイクに気付かないフリするのも、正体バラす時に驚くのも、大変だろうなぁって、見ていて辛いからチャンネル変えてしまう。あの番組まだやってるのかな?
こういう企画はドッキリだってバレたら元も子もないけど、仕込み・ヤラセが見透かされると途端に面白くなくなると思う。けどこのボラットは最後まで騙し通すところがスゴい。ニュース番組出演、ロデオでの国歌斉唱、変な宗教団体に参加など、収録後のネタバレをせず、ウソを突き通したようだ。
ヤラセとコメディとドキュメントの境界線が絶妙で、どこからどこまでがヤラセか判断が付きにくいけど、アンティークショップはヤラセで、パメラ・アンダーソン誘拐は本人了承済みとのこと。だけどパメラのボディガードは知らないんだろうな。

ボラットとアザマットが全裸で格闘するシーンは吹き出してしまった。こういう下品な下ネタのシーンで笑ってしまうと、人に言えない自分の性癖を知られるのと同じくらい恥ずかしけど、まぁ、観てる時1人だったので…劇場だったらどんな反応しただろう。
で、この格闘のあと、パーティ会場で全裸で暴れるドキュメントに繋がる(…ルース・ベイダー(当時、最高裁判事)がゲストらしいけど姿は見えず。同姓同名か、ここもヤラセか?)。住宅ローン販売員のパーティらしいけど、公開2年後にサブプライム・ローン問題。数カ月後にリーマン・ショック。

出演する一般人にモザイクが掛かってないのが不思議だけど、これが映画として成立するのは、ボラットの非常識な行動や言動に対する一般人の対応が、カメラの前で行われてることだと思う。彼らは隠し撮りをされたわけではない。ロデオのオーナーがボラットに『ヒゲを剃らないとテロリストみたいだよ』とか『イラクのテロリストは全員縛り首だ』とか過激なことを言う。NYテロの割とすぐ後だから仕方のない感情とも言えるけど、彼はこのカメラの先に、カザフスタンの国民が居ることを了承したうえで、そう答えたハズ。

お下劣コメディとして笑うのも良し。
社会問題にメスを入れたとかナントカ、小難しい顔をして観るのも良し。
不愉快だ、詰まらないと記憶から消しても良し。
そして、観ないのも良しだ。
K&Kさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-10-04 12:49:53)
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