ダークナイト(2008) の K&K さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > タ行
 > ダークナイト(2008)
 > K&Kさんのレビュー
ダークナイト(2008) の K&K さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ダークナイト(2008)
製作国
上映時間152分
劇場公開日 2008-08-09
ジャンルアクション,サスペンス,SF,シリーズもの,犯罪もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 “The Dark Knight”『暗黒の騎士』。『ダークナイト トリロジー』と言われているように、この2作目がシリーズの看板タイトルです。前作が幼少期からのブルースウェインの成長を描いたのに対し、本作は宿敵ジョーカーとの戦いに的を絞っています。正直バットマン作品としては、本作だけ楽しんでも構わないくらい、よく出来ています。もっと言えば、本作の世界観を広げるための前作と言っても過言ではないくらいの出来栄えです。

ジョーカーといえばジャック・ニコルソンの怪演が、懐かしくも記憶に新しくもありで、前シリーズではこのジョーカーを超える悪役は遂に登場しませんでした。そりゃどの作品も“ちょっとユーモラスな悪役”って、ジョーカーと同じベクトルばかりだったので、ジョーカーを超えることはもちろん無理でした。
ユーモラスな悪役から、どこかリアルな悪役にベクトルを変えてきた本シリーズ。ニコルソン・ジョーカーとは全然別の、全く新しいジョーカーで、真正面から勝負してきました。ヒース・レジャー演じるジョーカーからは恐怖と狂気を感じます。犯罪を楽しんでいるけど、楽しいのはジョーカーだけ。そんな、交渉の余地のない絶対悪のような存在をぶつけてきました。口にナイフを入れての自分語りや偽バットマンへの暴行はゾッとします。それでいて看護師の恰好で病院を爆破するところでは、愛嬌すら感じさせます。凄いキャラクターの誕生です。こんな怪演を観せてくれたヒースの、あまりに短い生涯が悔やまれます。

前座の悪役としてスケアクロウを出してるところは、人を殺さない主義のバットマンらしく好感。何より重要人物レイチェルが、まさか…でした。恐らくトリロジーの時点で彼女の運命も決めていたのかと思うと、3部作と言いつつも、2作目への力の入れっぷりが伝わります。
ジョーカーとのガチンコバトルと思っていたところ、ハービー/トゥー・フェイスを本作で惜しげもなく登場させたのも凄い。光の騎士の最後と、それに続くタイトル回収は鳥肌モノでした。
そして、こんな完璧なものを観せたあとに、この後何をどう続けるんだろう??って不安にもなりました。
K&Kさん [映画館(字幕)] 10点(2024-12-23 23:01:00)《新規》
K&K さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-12-23ダークナイト(2008)10レビュー7.68点
2024-12-21ザ・クレイジーズ(1972)5レビュー7.00点
2024-12-19機動警察パトレイバー2 the Movie10レビュー7.61点
2024-12-18晩春9レビュー7.73点
2024-12-16若き勇者たち6レビュー6.35点
2024-12-16ブレイド26レビュー6.20点
2024-12-08サルバドル/遥かなる日々7レビュー7.45点
2024-12-08ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生8レビュー7.62点
2024-12-06ブレイド(1998)8レビュー6.21点
2024-12-04バットマン ビギンズ7レビュー6.74点
ダークナイト(2008)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS