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《ネタバレ》 私の地方では“湯灌の人”って呼び方だったかなぁ?葬儀屋さんの仕事の一環だと思っていたけど、納棺師という独立した職業があることと、案外歴史は浅いことなど、この映画をキッカケに、雑学知識がちょっと増えた気がします。
人の死という重たいテーマだけど、程よくコメディ要素を入れて、エンタメとして取っ付き易い作品にしています。 妻の「汚らわしい」発言は、ちょっとオーバーな演出に思えたかな。まぁ遺体に触った手で触られることに抵抗を感じるのは無理の無いけど、潰した鶏の頭や足まで食卓に並べる人が言うセリフじゃないような…活タコにビビってたのに… 裏表のない夫婦関係だからこそ出てきた言葉って考えたいところだけど、奥さんに内緒で1800万円ものチェロを買う。納棺師になったことを黙っている。突然実家に帰る。妊娠したことを告げずに突然帰ってくる…ちょっと変わった夫婦関係だわ。 困ったのは旧友の見下した態度。「もっとマシな仕事しろ」は、東北山形の土地柄なのか、納棺師の成り立ちに対してだろうか。普段納棺師について考えたことがなかった分、そこまで言われる仕事なの?って。 ただこうした極端な反応があるから、彼らの丁寧な仕事ぶりが光って見える。納棺師に対する見方が変わる。 考えたら世界中に葬儀の手順や儀式があって、この“納棺”は日本独自の文化なんだろうね。所作がとても美しく、良い風習だよなぁって思えました。 この映画が葬祭業にスポットを当てて、生活から切り離せない尊い職業の一つとして認識させた功績は大きかったと思います。 そして人の死という重たい生業で生活している人もいる事を思うと、軽いコメディ色も上手な味付けに思えました。 死と隣合わせの生。生きる象徴の食。干し柿、フライドチキン、フグの白子の美味そうなこと。そして性。広末のスタイルとファッションのエロ可愛さ。余貴美子はなんか居るだけでエロい。困ったことに。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-05-09 20:19:33)
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