HACHI/約束の犬 の K&K さんのクチコミ・感想

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HACHI/約束の犬 の K&K さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 HACHI/約束の犬
製作国
上映時間93分
劇場公開日 2009-08-08
ジャンルドラマ,動物もの,実話もの,リメイク,伝記もの
レビュー情報
《ネタバレ》 "Hachiko: A Dog's Story"『ハチコー:ある犬の物語』。ハチのフルネームがハチコー。字幕では当然『ハチ公』ですが、日本語の公(動物に“さん”とか"ちゃん"と同様に、親しみを込めて付ける接尾語)って意味では、無いんじゃないかなぁ?
物語は、飼われたキッカケは少々ドラマチックになってますが、私たちが良く知った『忠犬ハチ公』のそのまんまアメリカ版です。リメイクするときに名前とか展開とかアメリカナイズするところ、名前をそのまま「ハチ」にしたのは、スウェーデン人・ラッセ監督の良心に思えます。

大正~昭和の古き良き物語を、どうやって現代劇にするのか?日本の話ですが、ここ40年で野犬というものが居なくなり、ここ30年で外の犬小屋で飼われる犬というのも見なくなりました。そんな部分にリアルを求める作品ではないんですが、ハチ生きていけるんだろうか?って部分。無理に現代版にすることなく、新しすぎず古すぎずな架空の駅で、絶体絶命のピンチもなく、心根の優しい駅長や売店の人々に遠巻きに守られている様子が、普遍的な物語として完成しているんじゃないでしょうか?

リチャード・ギアを配しながら、主役をしっかり犬のハチのしてるのが良いですね。ハチを見守る人間話に時間を割いてしまいがちですが、物語の根幹がしっかり犬の話になっています。娘の家を脱走したのではなく、許可を得て出ていくところも良いですね。そして白い雌犬と会話にならぬ会話をするシーンが何故か印象深かった。ラッキーは何を思い、ハチは何を思ったのか?想像するしかないですが、この辺りもしっかり犬の映画であり、"忠犬"の物語でした。

余談ですが本家『ハチ公物語』との私の点数差ですが、犬への演技指導の差を大きく感じました。本作では三匹の秋田犬を使い分けているそうで、映画として犬の感情が伝わるように創られていますね。そして犬好きが創った犬の映画…という感じがひしひしと伝わります。この同じ題材の2作品、22年という期間で、犬の扱いも変化したんでしょうね。
K&Kさん [DVD(字幕)] 7点(2025-03-30 12:33:31)《新規》
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