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《ネタバレ》 -To Catch a Thief- “泥棒を捕まえろ”
美しい南仏海岸を舞台に繰り広げられるラブロマンス。ヒッチコック監督初のワイドスクリーン作品とのことで、この時代にしては中々スピード感のあるカーチェイス(空撮の長回し)に生かされていたと思う。セット撮影の印象が強いヒッチコック作品にしては、ロケも多かったように思う。お気に入りのグレースを使って南仏ロケに繰り出すのが目的か。 フランセスが部屋に入る直前、いきなりロビーにキスする唐突さ。この時代の映画の特徴とも言えるけど、ヒロインが主人公に恋に落ちる理由が描かれない。というかヒロインなんだから主人公を愛するのは当たり前。という事だろうか。恋愛の駆け引きに時間を割かないのと、この時代の女性にしては(男に都合よく)積極的かも知れない。 フランセスとブリジットの火花パチパチの言い争いは結構ドキドキする。ヒッチコック、グレースに対し面白くない思いでもあったんだろうか。いやいや原作アリの作品みたいだし、予定通りの言い争いだったんだろう。 若い二人の女優も魅力的だけど、ジェシー・ロイス・ランディス演じるママがサッパリした性格で良い味出してる。北北西のママ役も良かったけど。 カーチェイス。海外ロケ。殺人事件じゃない。サスペンスでもない。当時のヒッチコックが、普段やらないことに挑戦した作品の一つだとも言えるので、コレはコレで観る価値はあるかも。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-06-12 21:17:45)
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