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《ネタバレ》 こういう目標のハッキリした映画は、観ていて安心できる。タイトルから現役合格するのは決定付けられてるんだけど、それでも合格発表は手に汗握って観られた。自転車漕ぎながら人称代名詞(だっけ?)読み上げるとことか、世代は違うのになんか懐かしくなった。
理解ある母親ああちゃん。極端にエコひいきをする父。学力よりルールな教師。実話にしては何とも漫画チックな登場人物だ。でもそこが却って映画的に、さやかちゃんの人生の障害として、または拠り所として機能したのかもしれない。勉強に集中させるために遊びに誘わない友達も良かった。授業中寝てるさやかちゃんの髪をグイッと掴み上げる(女の子に対して)安田顕と、眠そうに睨み返す有村架純のシーンはビリっと来た。 自暴自棄、家庭内不和、天候不良、体調不良。。数々の障害は自分の過去と照らし合わせて共感できることも多かったな。お腹壊して文章を追えなくなるとかリアル。…でも、一度退席したら再入場って出来ないんじゃないの?…古い? ただ、受験当日お父さんの極端な“あぁ見えていいトコある”アピールが、映画としてはあからさま過ぎてマイナス。あそこは『親切に道を譲ってくれた老夫婦がスタックした』とか『整備工場のお得意さんで、病院に行かなきゃいけないの知ってて…』とか、もうちょい上手く観せられたと思う。それにあんなタイプの父なら、娘たちにも焼肉を食べさせて自分は我慢すると思う。 ビリギャルが当時流行って、ワイドショーとかでも取り上げられてて、でも“今でしょ!?”の塾先生は批判してたみたい。有名進学校出身で地アタマが良かったにしても、無勉強だった子がたった1年で慶應現役合格は素直に凄いこと。 そして1年という短期間で総合学力を上げるのでなく、詰め込めば間に合う可能性のある慶應にしたのは、さやかちゃんでなく坪田先生の功績。 最初は馬鹿でも知ってる大学「東大にする?」って冗談っぽく振っておいて、「じゃあ~…慶應にしちゃおう!」って誘導してる。人の能力を引き出し、その気にさせるだけでなく、結果を出せる道を指し示した坪田先生が凄いんじゃないかと。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-09-07 20:04:00)
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