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《ネタバレ》 “THX-1138”=主人公の名前です。「テックス」と呼んでるように聞こえます(サックス?そう聞こえるかな…)。…登場人物はみな、ローマ字3つと4桁の数字の組み合わせを持っているようです。機械的ですが個別識別出来るところから、名前とそう変わりなく思えます。
最近ネットで松田聖子や中森明菜の髪型を現代風に変えたものを見ました。素材が良いだけにみんな綺麗でした。さて、今回私が観たものは、CG技術で改良を加えたもののようです。手を加えてないモト作品も観ていると思うけど、違いが思い出せないけど、エレベーター付きのビルが観える街の景色とか、ロボットを組み立てるときの熱で溶けるシーンとか、綺麗になっていると思う。オリジナルは、もっとシンプルで退屈な映像の詰め合わせだったように思います。(うろ覚え) この映画の見所の1つとして、パトカーとバイクのカーチェイスが挙げられると思います。言い換えるとここぐらいしか、解りやすくて娯楽要素のあるシーンは無いですからね。最初観たときは、スピード感が凄く、かなり斬新さを感じたけど、この作品の5年も前に、スピード感&迫力満点の『グランプリ』にルーカスが撮影で参加していて、この時の技法を使ってるんだなって、思えるようになりました。 そして、もう一つの見所、エンディングの夕日。シンプルで退屈な白い世界ばかりから、長いトンネルのカーチェイスを抜けて、その先に、あのでっかい、真っ赤な夕日があるから、オリジナルはインパクトが強かったように思います。でも最新CGで、真っ白で退屈なシーンのあっちこっちに余計な手を加えたため、最後の夕日のインパクトが弱まってしまったようにも思えます。 聖子ちゃんや明菜ちゃんの今風ヘアカットは、芋っぽさが減って洗練されていたけど、オリジナルの情熱は感じられなかった。この映画はそんな内容でした。 本作を始めて観たのは20年ほど前だったと思います。あの時と比べて今回、年齢を重ねたぶん、作品の理解が深まったかと言うと、正直今回もサッパリわからなかったなぁ。そもそもルーカスは才能があるとは言え、26歳の青年が自分の脳内のイメージを、少ない予算で映像化したのが本作であるなら、今の私より、20年前の私の方が、当時のルーカスに年齢が近いぶん、より理解も出来ていたのかもしれません。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2025-01-07 21:56:19)《新規》
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