姿三四郎(1943) の K&K さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ス行
 > 姿三四郎(1943)
 > K&Kさんのレビュー
姿三四郎(1943) の K&K さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 黒澤明・初監督作品。私が観たのは79分版です。原作小説の連載からおよそ半年後に公開。1年後の再上映の際に、約18分ぶんがカットされていたそう。検閲で引っ掛かったシーンがカットされたのかな?なんて思ってましたが、戦争中の節電目的のため、上映時間を80分以下に短縮しなければいけなかったというのが、実際のところのようです。シーン同士の繋ぎ目的で入る文字の説明が、何とも盛り上がりを欠いてくれます。ここに説明文が入っている仕様なので、恐らくGHQの上映禁止が解除された'52年版なんでしょうか?

三四郎が強敵たちを倒し、最強の柔道家になっていく様子が描かれます。柔道と柔術の闘い。他流派との試合ということもあり、後のジャッキー・チェンのカンフー映画に通ずるものを感じましたが、そんなノリで楽しんでいい映画だと思います。
でも、私たちの格闘技の目が肥えてしまったのか、本作の柔道家も柔術家も、観ていてそんなに強そうにはみえません。相手が軽々と吹っ飛んでいく演出のせいもありますが、登場人物が“強い柔術家を演じている役者”から抜け出せていません。

時代劇(チャンバラ)や西部劇(撃ち合い)は、色んな人の手で、色んなパターンが練りに練られて、見得の切り方やカメラワークに工夫が重ねられ、熟成されていきました。そのため俳優が刀や銃の達人でなくても、格好良くみせる手法が確立していたんでしょう。でも柔道や格闘技は、まだ映画の題材として取り上げられていなかった時代というのもあり、誤魔化しが効きにくいのかも知れませんね。
それでも、短時間だったというのもあるけど、飽きずに楽しく観られました。
K&Kさん [DVD(邦画)] 6点(2024-08-19 23:35:16)
K&K さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-17アルマゲドン(1998)5レビュー5.25点
マトリックス レザレクションズ5レビュー5.00点
2024-11-11スペースボール5レビュー6.67点
2024-11-11リング(1998)8レビュー5.76点
2024-11-10コマンドー6レビュー6.67点
2024-11-09トラック野郎 御意見無用8レビュー7.29点
2024-11-09マトリックス レボリューションズ4レビュー5.03点
2024-11-09ランボー/怒りの脱出7レビュー6.32点
2024-10-26スタンド・バイ・ミー9レビュー8.10点
2024-10-26霧の旗(1965)8レビュー6.75点
姿三四郎(1943)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS