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《ネタバレ》 シリーズ18作目。前作のジョーズ同様、寅やさくらがカサブランカをボカすことなく演じてます。
旅の一座・坂東鶴八郎一家と会うのは8作目以来。大空小百合も大人になったなぁ~なんて思ってたけど、岡本茉利は前作・前々作にも別役で出てたのね。 評判の悪い寅の無銭飲食。私は最初から払えない気満々の余裕の寅に思わず笑ってしまった。そして家庭訪問の一件では、寅が一方的に悪いわって思ったわ。でも自宅アパートでなくとらやを使ってしまった博もダメだわ。 浦辺粂子のばあやが懐かしい。ちゃんと十字架ぶら下げてるのが可愛い。 マドンナが柳生先生と思わせておいて、実はそのお母さんというのは中々の変化球。 男はつらいよで劇中のキーパーソンが死ぬというのは、2作目の散歩先生以来かな。しかも今回はマドンナ。でも予め「余命僅か」なのを知らせ、雅子とさくらだけ重たい部分を背負ったカタチ。柳生家ととらや一家が揃っての夕食。両家のお祈りの長さ合戦とかシリーズらしい明るい空気と、綾の仕事話でワイワイ盛り上がるとらや一家と対象的な2人の表情が何とも辛そう。 極め付きはイモの煮っころがしを作るさくら。寅に急かされるけど、悲しみを堪えて煮物の準備をするさくらの優しさが伝わる。 柴又の駅でさくらに『花屋』の話をする寅。こういう話はとらやでみんなにでなく、さくらにだけ伝えるのが寅らしい。今さら言っても仕方のないこと。もう済んでしまったことだけど、血の繋がったさくらにだけは知っておいてほしい。そんな気持ちから出た言葉。柳生家のお嬢様の悲しい運命を背負わされたさくらが、寅の言葉でどれだけ肩の荷が降りたことか。 そして雅子が務める新潟へ。雪深い新潟には寅の仕事はないだろう。それでも来てくれる寅。退院してからの綾は、寅と過ごせて幸せだったに違いない。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-09-25 00:39:57)
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