すずめの戸締まり の りんどう さんのクチコミ・感想

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すずめの戸締まり の りんどう さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 すずめの戸締まり
製作国
上映時間121分
劇場公開日 2022-11-11
ジャンルドラマ,SF,アドベンチャー,ファンタジー,アニメ,青春もの,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 見終わって「大満足!」とはならず、なーんかモヤモヤしてて、これは何だろう?と考えました。
面白かったんですよ。SNSで猫を追うやり方、旅先で会う人々との交流や、旅の途中で災害を閉じてゆく過程。ミミズのスペクタクルな映像。新海監督が少人数でやってた時と違って、音楽も映像も役者も、何もかもがお金がかかってて見事。
でも見終わって
「凄くよくできた映画を見て、大満足!」
とならない。何故だろう? と思って考えて気が付きました。
細かいところがよく分からんのです。いっぱい「?」なのです。広げた風呂敷が、締め閉じられてないんです。
大きな風呂敷はきちんと締められているので、見終わったときはハッピーエンドに素直に「良かった」って思う。
でも、小さな風呂敷は広げっぱなし。いくつもいくつも締め閉じられず広げっぱなしなんですよね。

・ダイジンの何もかもがわからない。なんであのニックネーム? あいつは何でスズメに執着するの? なんでカレシを呪った? 要石に戻ってやったのはどうして?
・黒いデカい猫(左大臣)は何もかも分からない。ダイジンとの関係も分からない。
・爺さん、「出来ない・無理」しか言わなかったけど、何のために出てきたの? 過去に猫と何かあったみたいだけど、思わせぶりなだけ。
・おばさんがヒステリックに本音ぶちまけるシーンは必要? あれちゃんと収拾ついてる? 何故叫ばせた?
・そもそも、すずめは子供の頃何故あっちに行けたの? すずめがミミズを見れたのは何故?

ほかにもたくさん。こんだけ風呂敷広げっぱなしで、ラスト「良かった」って観客に思わせるのも大したもんです。
でもね、でも。これじゃ監督に
「よく分からなかったら、小説買って読んでね」
って言われてるみたいでモヤモヤするんです。

「君の名は。」の時は、一応全部風呂敷は締められてました。お父さんのバックボーンなんか「そういう事なんだろうな」と想像出来る最小限の情報は全部映画に出てた。小説は映画の世界を深く味わうために買うものでした。

でもこの作品はそもそも、情報を出していない。映画を見た観客が、更に財布の紐を開かないとワケが分からないのって、あまり好きではありません。
もったいないですねー。ミミズの回を一回減らして、その分を上記の説明に振り当てて欲しかった。
りんどうさん [映画館(邦画)] 6点(2022-12-14 20:32:34)(良:2票)
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投稿日付邦題コメント平均点
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