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《ネタバレ》 西部開拓時代の骨のあるサバイバル復讐劇。西部劇と言えば、まずは乾いた荒野をイメージしますが、そうではなく極寒の雪山を舞台にしているのが新鮮です。インディアンのテリトリーに入り込んで、毛皮を狩る白人部隊の話。序盤、インディアンに襲撃を受けて、殺し合いになるところで、一気に引き込まれます。そして、主人公のディカプリオが熊(グリズリー)に襲われるシーンがすばらしいです。日本でも最近、熊の被害が多くなっているようだし、時宜を得ているなと思いました。「熊が襲ってきたらよけるから大丈夫www」とか「パンチで仕留めるからwww」とか、冗談半分に言ってる人、周りにいませんでしたか?無理だと言ったところで、聞く耳を持たず、なぜか逆に謎の上から目線で、自信満々な人いませんでしたか?そういう人にこそ、まず、熊のスピードをこの作品で体感して欲しいものです。突撃されたら、まず避けることなど不可能だと言うことを。それでも、本作品内のシーンは実際に比べれば、かなり甘いと思います。馬乗りになられたのにもかかわらず、瀕死の重傷程度で済んでいるのが奇跡的です。主人公が死んでしまったら元も子もないとは言え、ちょっと甘すぎるなと思いました。話はシンプルで、複雑さなどまったく不要、というかむしろ邪魔という勢いで、大自然の厳しさと、厳しさ故の美しさを疑似体験させてくれるという点で、他に類がないレベルに達していると思います。狡猾な敵役を、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のイケメン主人公が演じていたのには、まったく気付きませんでした。大したものです。
【camuson】さん [DVD(字幕)] 8点(2023-03-11 13:56:33)
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