シャッター アイランド の そくらてつこ さんの口コミ・感想

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シャッター アイランド の そくらてつこ さんの口コミ・感想
作品情報
タイトル名 シャッター アイランド
製作国
上映時間138分
劇場公開日 2010-04-09
ジャンルドラマ,サスペンス,刑務所もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
マーティン・スコセッシ監督が贈るサイコロジカル・スリラーで、見る者の心に深い余韻を残す不思議な作品。
物語は、連邦保安官テディ・ダニエルズが、失踪事件の捜査のために、孤立した島にある精神病院「アッシュクリーク」へと赴くところから始まる。
一見、普通の捜査ミステリーのように見えるのだが、次第に島の中で起こる不思議な出来事や、
テディ自身の心の中に潜む暗い秘密が次々と浮かび上がり、現実と幻の境界が曖昧になってくる。
その感覚は探偵小説の映画版という感じで物語はすすんでいく。

映画は、事件の捜査だけではなく、テディの過去や心の葛藤、そして精神状態を丹念に描く。
細かい伏線が随所に散りばめられており、
観る者も最初感じていた筋道から微妙に外れていき、主人公と同じく迷い出し引きずられていく。

これにより、観る者はまるで『メメント』を見たときのような、心に不思議な感覚と疑問を抱かされる体験がはじまる。
シーンごとにナゾがふかまっていくのだ。

レオナルド・ディカプリオが演じるテディは、強い使命感を持ちながらも、どこか影を背負った複雑な人物として描かれ、
彼の表情や小さな仕草には、調査が進むにつれて増していく内面の葛藤や苦悩がにじみ出てくる。
テディを取り巻く他の登場人物たちも、それぞれに謎めいた存在感を持っており、映画全体の雰囲気をより一層深くしていく。

単なる事件解決型のミステリーに留まらず、人間の内面や記憶、そして罪悪感といった普遍的なテーマに鋭く迫る。

ちなみに『Shutter Island』は、閉ざされた世界であることを表現し、
秘密や謎が隠されているという直接的な意味があるのは皆が感じるとこだが、
アナグラムで解くと 『Shutter Island』の文字を並べ替え「Truths and Lies(真実と嘘)」になるという説もある。
意味が深い題名だ。

これはネタバレはダメだね
そくらてつこさん [インターネット(字幕)] 8点(2025-03-09 13:24:55)
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