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レビュー情報
リバイバル上映をスクリーンで鑑賞。
また観てしまった。笑 何度観ても面白い 主人公・レナード(ガイ・ピアース)は、ある出来事をきっかけに短期記憶を保持できなくなってしまう。 そのため、自分が知り得た情報をポラロイド写真やメモ、身体に刻んだタトゥーで記録し、手がかりを失わないように奔走する。 しかし、それが思ったとおりには記憶を埋めるわけでなく、逆に記憶の罠にもなっていく。 この映画最大の特徴は、時間の進み方を巧みに操作し、記憶の混乱を描く。 重要シーンがまるで一部の出来事が逆行しているように感じられ、 それが主人公と共に観ているものも巻き込み一体どちらが時間の混乱をおこしているのかと戸惑いはじめる。 主人公の混乱状態が観客の疑似体験と繋がり始め、作品世界に没入できる仕掛けになっている。 レナードは「自分の妻を殺した犯人を見つけ出す」という揺るぎない目的を持っている。 しかし、その糸口となるはずの「過去の記憶」が常にリセットされるため、 事件の全体像が曖昧なまま手探りで突き進んでいかざるを得ない。 まさに“謎解き”の感覚の迷路に観客と共に飛び込むことになる。 一度観ただけでは把握しきれない情報が散りばめられており、2回目・3回目の鑑賞で新たな発見がある点も大きな魅力。 また、「記憶」をテーマとしながら展開する物語には、 思わず自分自身の“記憶への信頼”や“真実のあり方”を考えたくなる要素が詰まっている。 ミステリーやサスペンスが好きで、先の読めない展開を求めている方や、一味違う謎解きを求める人にはおすすめ。 難しそうに思われるかもしれないが、観終われば「もう一度最初から見て、今度は違う視点で確かめたい!」 と思わせる不思議な魅力を秘めている。 【そくらてつこ】さん [試写会(字幕)] 8点(2025-03-07 22:42:18)《新規》
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