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これを観て「可愛い子供が出てるだけのお涙頂戴モノ」とか言ってる自称映画好き(そうそう、女優のM井Sも以前言ってた)の人、けっこう多いんですが。そんな薄っぺらい映画では決してありません。片田舎に暮らす少年が映画と出会い、映画とともに成長を重ねていき、ついには故郷を捨てて映画を作る側に回った時。あの純粋無垢だった少年は、心にすっかり贅肉がついた大人になっていた。そんな主人公に、かつての純粋な思いを甦らせたのもまた、あの時の映画(フィルム)だった…いまの世の中でいちばん欠けていて、いちばん大切なものを、「映画」というフィルターを通して愛情深く描いた作品なのです。封切当初の版を見た時は単に感動の青春ものみたいな感じ方だったのですが、あえて醜い現在(イヤな大人)の姿を多めに描いたディレクターズカットを観て、そんなことを強く感じました。人生の節目節目に出会う映画からもらう、いろいろな感情の大切さ。これは観る人、作る人両方含めた、すべての映画人へのメッセージだと確信しています。(それでも反省してない人、ハリウッドにはごまんといるみたいですね…)
【さらすっす】さん 9点(2002-11-11 01:06:31)
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