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「大勢の犠牲の上に今はある」と言いたいのだろう。ヨーロッパ統合の際にEUの代表の誰かが、「血塗られたヨーロッパの歴史は終わりを告げ、新しいヨーロッパが始まる」と演説で話していたが、つまりはそういうことだ。日本もヨーロッパもアメリカも中国もほんの半世紀前までこの映画で描かれているような壮絶な殺し合いを続けてきたわけだ。殺人という行為が社会の本質的な部分から隔絶された今、この映画にある内容はあまりにもショッキングだが、結局のところ、これが現代社会のルーツにある。これらの殺戮行為の犠牲の上に作られた今、この社会を生きている我々は、死んでいった者たちへ顔向けできるような有意義な人生を送っているのか?そういうことを問い掛けているのだと思う。
【ぴゅーた】さん 8点(2003-01-05 00:41:54)(良:2票)
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