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父親の存在から抜け出して成長する話でした。最初に突然写真見せてきた人がいたけど、「死んだ兄貴です」って突然。ちょっとおかしい子かと思いました。僕らは仲間だ、みたいな青春真っ盛りの言葉が頻出して、ちょっとついていけなかった。あの迷惑な親父、わがまますぎました。結局あいつ一人悪もんみたいになってて、あいつ一人に引っ掻き回された。それにしてもあの親父は尋常じゃないです。旅先に現れるわ、息子を引きずりまわすわ、どうあっても息子と自分の主従関係をわからてやる、みたいな気迫が怖い。そして、自分の手元に戻ってくると優しくなる。こういう人って程度の差はあれよくいますね。なんていうか、自分の価値みたいなものを守ろうとする時、なりふり構わずヒステリックになる。リーグは助かった後、やっぱり扱いは子供なんですが、裁判の時はがんばってました。勇気あるなあと。ただ、全員がひとつにまとまった!みたいなのは好きではないです。あの航海にしても、裁判にしても、ガラパゴスについても「着いたんだ」ぐらいにしか思ってないやつが絶対いるし、全員が船長の気持ちを読み取れたとも思えない。「あいつ暑苦しいんだよ」って思ってるやつもいたと思うし。そういうのが美しいとは僕は思えなかった。青春の一ページみたいな感じで純粋さは伝わってきました。余談ですが、嵐の後、「流れ星が」みたいなセリフがありますけど、人工衛星でしたっけ?ラジオで何回かフリをしていましたけど、いまいちよく解りませんでした。ただ単に流れ星がって言うと軽いから、ああいうフリを付けたのかもしれませんが。
【幸楽】さん 5点(2003-06-03 21:28:20)
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