2.うむむ。この作品、基本的には「既存の時代劇作品の編集+ナレーション+俳優へのインタビュー」という形なのだけれど、工夫次第でもうちょっと面白く出来たんじゃないかな?という気もする。東映の時代劇は、例えばリアリズム重視の大映時代劇と比べると娯楽性・明快さを重視していて、色んな意味でぶっ飛んだ作品が多いように思う(勿論東映作品でも、リアリズム路線の作品もあるけどね)。んでその中には「今観ても凄い!面白い!」というのもあれば「今観ると笑っちゃうよね」というのもあるのだけれど、ここに収められている作品群も、そういう玉石混交な感じ。後半で「関の彌太ッぺ」と「沓掛時次郎・遊侠一匹」のハイライトシーンを持ってくるのはちょっとズルいなー。でも宇崎竜童の音楽は結構ダサカッコ良くて映像に合ってたし、女優さんも沢山見せてくれるし、楽しかったです。あ、あとこれに出てくる「ひばり・チエミの弥次喜多道中」は面白そうだったなー。今度レンタルしよ。