1.出張先のボストンで、ビビビ婚。公園で出会って、目に入ったゴミをとったのが縁で結婚したジェームズ・スチュワートとキャロル・ロンバードは、すぐそばにいるのにわざわざ手紙を書いて、でっかいハートマークと一緒にやりとりをするバカップルなんです。はじめは、このバカっぽさにやられまして、二人が見つめあうのを見るにつけ、どんなバカっぽい色恋ドタバタ話が展開するんだろう……と楽しみにしていたのですが……。どうも話が妙な方向に流れる……。あれれ? どーーーしてこんなに不幸になってんの???キミたち、とっても幸せなんじゃなかったの??? と、?が飛び交う展開でした。期待が大きかっただけに、残念な一本。一粒種の坊やが生死をさまよっているとき、J・スチュワートが、なんとかして息子を助けようとなりふりかまわず行動しているところ、それに周りの人がなんとか応えて協力してくれるところなんて、いいなぁと思います。でも、そもそも「妻(坊やの母親)に子どもの命が危ないことを言わないで欲しい」と医者にお願いをするなんて、独りよがりもいい加減にしてほしいなぁ~と感じてしまうのでした。1930年代当時は、男性というのは独りでいろんなことをやり通したのかもしれませんが、今となっては女性にも真実を伝えておくれ、守ってあげたいというのは嬉しいけれど、それでも心の準備とともに、母親だって自分ができることを夫と共にやっていきたいもの。そういったところで、けっこうイライラしてしまったのが残念でした。