5.《ネタバレ》 ルメットの「十二人の怒れる男」が1957年なので、明らかにこの映画が元ネタと思われる。
陪審員の群像劇で、様々な陪審員の生活が、最後の評決への発言とつながる仕組みだ。
フランスらしく、サロン文化の地であるだけに、軽快なおしゃべりが楽しい。
ただ、7人の陪審員の生活が描かれるので、ちょっとごちゃごちゃしてくる。
しかし、この時代に、この良作がすでに撮られてたことは驚きで、
映画の成熟は、映写機の出現から、かなり早い時期に到達していたと思われる。
映画文化に法廷ドラマというジャンルを作り出した、映画黎明期の作品。