14.《ネタバレ》 見応えのある作品でした。DVDジャケからもう少しポップな感じなものと思っていましたが、そういうものではありません。展開する映像は今見ればコントかと思うようなモノなのですが、笑えません。当時、この映像は善意のもとによかれと思って流されていたわけですので。観続けていくうちに、なんか既視感のようなものが芽生えてきます。少なくとも、今、自分らのことを棚に上げて観ることができる作品ではないはずです。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-07 14:47:29) |
13.アメリカ映画としてみれば、かなり自虐的だが、意外と面白い。 ただ製作年が’82で使用されてるのが戦時下や戦争直後の映像であり、意図的に悪い、または馬鹿馬鹿しい画になるように編集している感はある。 本当に当時の政府関係者や科学者があんなにバカな事を常に言っていたら、さすがに問題じゃない?あれじゃドイツや日本と変わらない。 おもしろ映像をチョイチョイとつまみ、本当に流行ったかどうか判らない音楽をかぶせて、正確にあった事でないものを映しているように思える部分も多い。 純粋なドキュメンタリーではなく編集能力を楽しむ映画か。 【カーヴ】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-05-07 16:20:20) |
12.自虐的な映画と思えば単なる核爆弾の歴史ドキュメントで全く内容はありそうでない。 作り手の意図は奥深いところにあるのかもしれないがアメリカ以外の人にこれを見て なにを感じろというのかよくわからなかった。 これは映画なのでしょうか? 【Jane.Y】さん [DVD(字幕)] 2点(2010-01-23 07:42:20) |
11.核兵器と冷戦に関する、アメリカの過去のフィルムやテレビ映像を 皮肉たっぷりに抜粋・編集したもの。 原子爆弾という神の力を得たアメリカは、自国のみが持つ その強大な力に舞い上がっていたが、ソ連が核実験に成功したことで、 一転して全米が核の恐怖におびえることになった。 冷戦のさなかにあって、こんな状況はおかしいのではないか?という 疑問を投げかけた作品。 また、メディアの情報にはしばしば信用に足らないものや、 大衆操作の意図が含まれており、 それらを集めてつなぎ合わせることで、無言のうちに告発している。 知らないことばかりで、とてもためになった。 アメリカの当時の世相など、よくわかる。 自宅にシェルターを作ったり、学校で避難の授業をしたりと、 現在の目から見ると滑稽にも見えるけれども、 当時は差し迫った危機であり、みな真剣だったのだなと。 すると核兵器に関する、アメリカと日本以外の国の感情というのは どうだったんだろうかという、別の疑問もわいてくる。 【且】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-31 23:47:36) |
10.《ネタバレ》 アメリカ人がどういう狙いで作ったか分からないが、原爆を落とした上空からの映像が綺麗だったとか言ってみたり、爆破実験で巻き添えになった側の被害状況をただ映すだけとか「だからこの映画を作って何が言いたいの?」と首を傾げたくなった。当時の記録映像を流したかと思えば、アニメを交えたりジョークを言ってる映像を交えたり…。自分らが核実験大好きで、日本に落とした後もまだ核実験を起こしているにも関わらず、他の国家が核を持つとクサイ顔をして…。自分勝手な国家だなって辟易した。とにかくアメリカ人が自分らが中心で理想国家(地球の主導者)を作る為に、どれだけ犠牲者が出ても正当化する理論付けしたがる事だけはよくわかった。でも私は日本人なので「降伏するまで原爆をもう何発か落としてやろうと思った」等と平気な顔で証言するアメリカ軍を決して楽観視しては楽しめなかった。2度と観ないし評価に値しない作品だが「死霊の盆踊り」と点を並べるは違うと思うので最低点に匹敵する1点献上。 |
9.《ネタバレ》 ともかくもこれが本当に行われていたのか、と疑いたくなるようなことの数々。 最初の広島・長崎で「原爆を落としたとき本当に興奮した」だの「投下後の広島の惨状はすごい。ダブルヘッダー後の野球場のようだ」だのトンデモ発言の連発。 また、「核が落ちてきたらすぐに物陰に隠れましょう(地震か!)」と堂々と宣伝、「髪がぬけてもまた生えてきます(んなわけないだろ)」だの「爆心地から20キロ離れていれば安全です(ほとんど即死だって)」だの「シェルターに隠れて、原爆が落ちて1分したら外に出て後片付けを(いや死ぬって)」だの、目を疑いたくなるようなプロパガンダが当時は本当に流れていたのか・・・ 最後に極めつけが「原爆の中で放射能が一番安全です(逆だって)」と軍で指導し「放射能は全部皮膚で跳ね返します(いやいや・・・)」と言われ、核実験の現場に何の防備もなく兵士が歩いているという・・・ ただ、核兵器とは関係ない反共プロパガンダは、確かにやりすぎ感はあるけど、実際共産主義の悲惨さは後に明らかになったわけだから、そこまで責められるのかは疑問である。 あと、アメリカ人がこれを見て「え、これって事実じゃないの?」とか言い出しそうで怖い・・・ これから見る人に。きちんと心構えをして見ないと、腹が立つだけになるだろう。 【θ】さん [地上波(字幕)] 7点(2007-08-09 22:42:27) |
8.《ネタバレ》 衝撃的な作品です。この作品で取り上げられている映像は、全てニュース映像や軍や政府の広報フィルムだと聞いて非常に滑稽に感じ、そして恐怖を感じましたね。 とりあえず、日本は第二次世界大戦終結以降戦後であったのに対しアメリカに戦後は存在していなかったということと、アメリカの思想が正しいから日本に勝ったわけではなく、ただ戦力(原子爆弾など)の差で勝っただけだという事が良くわかる作品でした。 非常に貴重な映像を見ることができました。そして、こんな連中に広島・長崎のたくさんの尊い命が非人道的な手段によって奪われたのかと思うと怒りが湧いてきました。 【TM】さん [地上波(字幕)] 8点(2007-08-06 20:20:26) |
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7.怒りを通り越して、あきれた。あきれるのを通り越して、軽い絶望感すら覚えた。もはや、言葉もない。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-02 14:10:54) |
6.広島、長崎の方は見ないほうがいいでしょう。きっとハラワタ煮えくり返ってしまうんじゃなかろうかって心配で。 というか世界平和を願う現代に、だいたいそもそも“核”って言葉自体が禁句にでもなってほしいと願ってやまないこんな現代に、こんなおちゃらけた作品を自国から全世界に垂れ流してしまっている某米国に ちょっと軽蔑、そしてこんな昔の作品を今回いちいち今さら茶の間に発信してしまった某W●W●W放送にもちょっと幻滅、とくかく見ていて不愉快だったじょ。(; ̄ー ̄)...ン? 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 0点(2005-10-18 01:03:50) |
5.むか~し、ソビエトで核実験の跡にできた穴に水が貯まり、湖状のリゾート地っぽくなっちゃったその穴でニコヤカに泳いでいる兵士の映像を見たことがあります。あぁ~な~んにも知らないんだなぁ。知らないでいるって言うのは何と罪深いことなのか。踊らされるって言うのは何と無様なものなのか。プロバガンダの怖さ、満載です。現実の核ミサイルほどじゃないにしても。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-08 08:37:59) |
4.ナレーション一切なしで、全て当時の映像だけを、編集という手法のみでこうまで優れたブラックコメディ作品にしてしまうその発想、力量、本当に凄いと思います(そしてマイケル・ムーアは弟子入りしてこの手法を自分のものにした)。感想は、下の方々が素晴らしいコメントを書かれているので僕からは何も書く事はありません。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-11 00:58:06) |
3.先にレビューした方々が力作を書いていらっしゃるので、私はあまり付け加えることがありません。この映画を見ていて、「これってどこまでが当時の映像で、どこからが創作なのか区別がつかないな」と思っていたら、このサイトで【ぐるぐる】さんのあらすじを読んでびっくり。全部既存の映像なんですね。今見ると皮肉なほどの嘘八百を当時のアメリカ政府が大まじめで市民に吹き込んでいたかと思うと、ぞっとしました。9・11後から現在までのテロ騒動の映像をつなぎ合わせて、50年後に見たら、何て当時の人たちはバカだったんだろうと思うかもしれませんね。 【チョコレクター】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-16 20:24:12) |
2.《ネタバレ》 爆発シーンは普段から散々映画の中で見慣れていても、これは怖いです…。実録ならではの迫力とリアリティ。「原爆を投下した時は最高に興奮した!」とか「神の御旨に沿うように使っていきます」というあまりにも無神経な発言の数々には、観ていて言いようのない怒りが沸々と湧いてきます。他にも「人類の進歩のため」と嘯きながら他の民族が住んでいる島を破壊したり、果ては神父までもが「水爆はどんどん作れ」と豪語している姿には愕然としてしまいます。ここまで分からず屋だといっその事アメリカにも一発くらい落としておいた方が良いんじゃないか?とさえ思えてきます。途中で挿入される広報映画や能天気な歌にも虫唾が走る。「原爆の被害者たちは人類の進歩のために貢献した、言わば"無名戦士"だ」と言うが、果たして誰が好き好んでそんな無名戦士になど成りたがるのだ!放射能を浴びたら体をよく洗いましょう、髪の毛が抜け落ちたらカツラを被りましょう、原爆が落ちてきたらサッと身を隠しましょうと、ここまで来るともはや怒りを通り越して呆れ返るしかありません。そしてそれら全てをひっくるめてコケにしているラファティ兄弟&ジェーン・ローダー監督にはただただ敬服します。映画のラストを飾る爆発フィナーレは圧巻。ちなみに自分は今まで一度もキノコ雲が美しいと思ったことはありません、ひたすら戦慄するだけです。世界から核兵器が無くなることを祈りつつ7点。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-09 18:22:56) |
1.確か宣伝文句が「最高のブラックコメディ」かなんかだったと思うのだけれど、僕の場合笑いのセンスがないのか、ほとんど笑えなかった。代わりに沸々と心に沸いたのが、言いようのない怒り。まるで心の中で五万人のシド・ヴィシャスがペッペと唾を吐きながら「マイ・ウェイ」を絶唱するかのようで、変な言い方だが「“良い意味で”神経を逆撫でする」作品。第二次世界大戦後、アメリカ人が原爆を「勝利・希望」の象徴として見ていたというのは予備知識として知っていた。が、例えばビキニ諸島の島民に対するアメリカの傲慢な態度(僕は安易な“言葉の言い換え”には反対だけど、これを観て「ビキニ」という女性の水着に対する呼称に反発したくなった。日本人だって、例えば女性の過激な衣装とかを「ヒロシマナガサーキ!」なんて言われたら、嫌だろ)や自国民の兵士を放射能に関する人体実験に利用(!)する姿勢、さらにはソ連が原爆の開発に成功した後のアメリカ人の狼狽ぶり、そしてそれに対する軍や政府のとてつもなくマヌケで人を馬鹿にしたプロパガンダ映像には反吐が出る思いだった、マジで。そういえば「華氏911」でマイケル・ムーアが「権力者たちはアメとムチを使って国民を思うがままにコントロールしている」と言ってたと思うが、この映画を観るとまさにアメ(物質的豊かさ)とムチ(核戦争やソ連の脅威、すなわち「物質的豊かさ」を脅かすモノに対する恐怖を植え付けること)にアメリカ人が翻弄され、そしておそらく今も翻弄されているのが良く分かる。とはいえ、それに関しては日本だって他人事ではない。日本人の場合、マスコミによって様々な恐怖(テロやら北朝鮮等の政治的なものだけでなく、例えば健康、将来の人生設計、治安などに対する不安)を煽られている部分は多分にあるので(最近みのもんたがゲッペルスに見えてくるのは僕だけか?)、単にこれを観て「アメリカってひでー国!」と思うだけではイカンと思う。やっぱしそういう恐怖や不安に対抗するには、知恵と勇気と、何事にも動じない「のんき精神」は大事だ。あと「自分だけが良ければそれで良し」じゃなくて、他人を思いやる心も大事だよなあ。キリスト教徒でもなく、「愛は地球を二十四時間」を見ると反射的に中指を立ててしまうようなヒネクレ者のワタクシではあるけど、それでも「汝の隣人を愛せよ」というメッセージをもっと真摯に受け止めにゃならん、と思う。 【ぐるぐる】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-12-21 19:23:45) (良:2票) |