2.ジンジャー・ロジャース(当時28~29歳くらい)が、三つ編みセーラー服姿で15歳の少女時代も自ら演じています。アステアとの10年来のコンビを解消して新境地に挑もうとする、その意気込みのなせるわざ、無理があるとは誰にも言わせない迫力です(笑)。この映画、最初から最後までスマートな演出や気のきいたセリフがいっぱいで大好きです。例えば、身分違いの名家の恋人の親族たちにむかってのキティの「あなた方みたいになるには6代かかるわ!」。「6代」っていうところが可笑しいやら切ないやら(笑)。ジンジャー・ロジャースはこれでアカデミー主演女優賞を獲得して、以後も映画に舞台に充実した女優人生を送ります。allcinemaのプロフィールによると離婚歴5回とか、キティ・フォイルもびっくりの恋多き人生でもあったようです。