1.モナコ公国がモデルとなっているのだろうか。非常な財政危機に陥っているカジノリアという王国が打ち出した財政再建策のてんやわんやの騒動を描いている。今の感覚からすると相当にテンポがゆっくりのため、乗りが悪い。また、また、昔は電話が交換手を通してつながれていたという知識がないと画面上で何が行われているのかわからない恐れがあるギャグなどがあり、古臭いという感じがしてしまうのがいたしかたない作品のように思う。一人当たりにならしてウン百万の公債残高のある国の一員としては、一向に財政が好転しないストーリーなので、映画を観ながらもついつい現実の無気力な政治状況を思い出してしまい、なかなか辛いものがあった。