1.4万年前のネアンデルタール人が北極で氷塊として発見される。科学の力で蘇生に成功するものの(こんなことは科学的に可能なのだろうか)、引き起こされる悲劇を通じ見る者に様々な問題を投げかける。ある意味奇想天外ともいえるお話しなんですが、作品そのものはやや大人向けに作られておりなかなか良く出来ています。言葉の壁はもちろんのこと、4万年前もの隔たりのある文明の壁。自由に空を飛べる巨大な鳥を神と崇める原始人に我々人類のルーツを見る。(演じるは何とジョン・ローン) 原始人を一人の人間とみなすか否か、あるいは貴重な研究材料にすべきだと意見の分かれる科学者たちなどなど…この辺り多分に考えさせられるものがあります。その一方、シリアスな展開の中にユーモラスなシーンもあり最後まで興味を持って見れる。郷愁を誘う音楽も印象的な本作は、SFドラマの隠れた名作と言ってよいと思います。