1.学生運動をテーマにした「いちご白書」のブルース・デーヴィソン主演で作られた、同名映画のリメイク。
主演は、バック・トゥ・ザ・フューチャーの第1作のみで降板させられた、父親ジョージ・マクフライ役のクリスピン・グローバー。本作では、オリジナル作へのオマージュが随所にみられ、劇中では、幼少の頃のマイケル・ジャクソンが歌うオリジナル作「ウィラード」の続編「ベン」のテーマ曲も使用されている。
動物パニック作品として作られた「ウィラード」と動物と少年との友情に重点を置いた続編の「ベン」では、
作風が異なるため、しっとりと哀愁のこもった主題歌「ベンのテーマ」は本作には不釣合いな
はずなのだけど、リメイク作では、うまい使い方をしていると思った。
また、劇中で登場する主人公ウィラードの亡き父親のポートレイト写真は、オリジナル作の主演俳優ブルース・デーヴィソンその人である。
リメイク作品としては、珍しく秀作なのではないだろうか。