1.渋谷の「シネマヴェーラ」にて鑑賞。
客の入りは少なかったが、こうした“シブ筋”の川島雄三監督作品を上映しようとする、その気概が素晴らしいシアターだ。
話としては、まだ性というものがそれほど解放されていなかった時代のもので、女子高校生が性というものに対して、どのようなスタンスを取るべきかが話題の中心となっている。
現代から見れば、ものすごく時代を感じてしまう話で、苦笑せざるを得ない内容だが、その分、逆に言えばその時代を感じることのできる作品である。
川島雄三監督らしいユーモアはなく、至極まじめに話は進んでいく。
物足りなさはあったが、貴重な川島雄三作品を鑑賞できたことだけで満足かも。