1.《ネタバレ》 川端康成の文芸小説『伊豆の踊子』は、何度か製作されているが、本作が一番最初に製作されたものである。
1930年代の作品だけあって、保存状態も悪く、やや退屈する部分もあるが、ラストはとても心を打たれた。
人間にとって「愛」というものがいかに大きな存在かを、非常に切なく叙情的に語っている。
好きな人の幸せを願うが故に、自分はその好きな人の前から去ることを決意する。
でも、それって本当に相手の幸せにつながるのだろうか??
人は、本当に愛する人と結ばれればこそ、幸せになれるのではないだろうか??
そういったことを、ふと真剣に考えてしまった。