3.《ネタバレ》 さんざんヌーヴェル・ヴァーグの作品を観てきたが、実はジャック・ロジェ監督の作品は未見だった。
ジャック・ロジェの代表作にして、ヌーヴェル・ヴァーグの代表作でもある本作を、ついに観ることができた!
ジャン=リュック・ゴダール30本をはじめ、数々のヌーヴェル・ヴァーグ作品に魅了され翻弄されてきた私とヌーヴェル・ヴァーグとの関わりは、一つの区切りに到達したような気がする。
それだけ本作は、ヌーヴェル・ヴァーグのひな形を観るような、純粋でとっつきやすい青春のふきだまり作品だった。
ただ、自分の好みのヌーヴェル・ヴァーグ作品というわけではなかった。
フランソワ・トリュフォー作品のように、都会人が都会で闊歩し、男が女をナンパするような作品が好みであるが、本作は、都会人がバカンスに出かけ、そのバカンス先での出来事を主な構成としているからだ。
ひたすらバカンスを楽しむ男女。
どこか在りし頃の日活青春映画を想起させる。
主人公の男は男前。
んでもって、その男とつるむ女二人はそれなりだ。
内容もバカンスを描いた部分がメインで、少々疲れを感じる。
そうだ!最近、自分がバカンスしてないからだ。
だから、疲れるんだ。