1.《ネタバレ》 自分や家族の身を守るために、ホロコーストのような非道なものであっても国家の命令に殆どのドイツ人が従わざるを得なかった状況(中には喜んで従った人もいたでしょうが)の中で、わが身を省みず「内部告発」を行なったクルト・ゲルシュタインという人物に心からの敬意を表したいですね(彼がいなければ、ホロコーストはユダヤ人のでっち上げたデマということにされていたかも知れません。)。
それと、この作品で取り上げられているナチスと神の代理人たる宗教家(特にヴァチカン)の関係については非常に考えさせられましたね(この作品はホロコーストに関与していた「博士」をアルゼンチンに逃がすシーンで終わっています)。
非常に見応えのある映画でした。しかし、このまがい物っぽい酷い(というか意味不明な)邦題は何とかならないんですかね?まあ、DVD化して販売していただいたことには感謝したいですけど。