3.《ネタバレ》 なんだろう・・・これは物語の進行具合いに、悪い意味での時代を感じさせる。
非常に突飛な展開。
要するに、人は身の丈に合った生き方が幸せなのだ、と主張したいのだと思われるが、その表現の仕方がいささか乱暴だ。
いくら弱い男でも、一度愛した男のことなら、死に際くらいもう少し優しくしてあげてもよかろうに・・・
苦笑せざるを得ない、主人公の女性の冷たさよ。
さすがにあの突き放し方はないだろうに、と思う(笑)。
一番冷たいのは、主人公の女性じゃないだろうか?!
時代背景を感じられたのと、銀座の当時の風景を観ることができたのは良かったが、いかんせん、物語の進行具合になじめなかった。
成瀬巳喜男作品としては、失敗作の部類に入るんじゃなかろうか。