1.フィルム・センターにて鑑賞。
元々、『忠臣蔵(1910)』目当てで行ったので、それとセットだった本作はオマケという意識だった。
そんな意識の上で観たせいか、非常に長く感じた。
しかも、途中で終わったかと思いきや、まだ続くみたいな演出は、余計に観る気力を奪われた。
よくある探偵とギャングとのミステリー劇。
それのフランス版先駆け的作品というところだろうか。
夜8時を回っているのに、客席は結構うまっていて、熱心なファンの集中力に感嘆させられた。
私はつまらないと思った作品でも最後まで観る方なのだが、『忠臣蔵』目当てで来ただけに、さすがに集中力を奪われ惰性で観る中、熱心に本作を観る他の観客たちに敬服した。
なんだか客層がコアで、ほんとに映画好きが集まっている空間だった。
ポップコーン片手とかもいないし(もっともフィルム・センターには売ってないが)、私語を交わすなどのよくあるマナー知らず老人もおらず、集中して観ることができた。
フィルム・センターの夜上映で、しかもサイレント映画とくると、さすがに客層も真の映画好きが集まるようだ。