1.香港の夜を舞台に、スピード感あふれる音楽とテンポで進む内容は、とてもスタイリッシュでかっこいい。
クラブ(レイヴパーティ)のシーンが出てくるが、そこはまさに男女の欲望むきだしの場所で、香港の都会の夜を楽しむことができる。
実際にここまで凄いクラブが、香港に存在する(した)のかは謎。
音楽・酒・クスリ・SEX・・・
こういう場所にどっぷり浸かってみたいけど、確実に社会復帰できない廃人になる気もする。
さて、この作品は香港映画好きの中では、“衝撃のラスト?!”ということで有名らしい。
まあ、確かに衝撃ではあるのだが・・・
なんだろな、微妙に分かりづらいのも手伝って、あのラストで爽快!という気分にはなれなかった。
どちらかと言えば消化不良な感覚。
冒頭からスタイリッシュな映像とノリノリの音楽で飛ばすもんだから、かなり引き込まれたんだけど、時間軸が交錯して、主人公が入れ替わる辺りから、なんだか怪しくなった。
それであのオチだから、やっぱりアンバランスと言う他ない。
もっとも、終始かっこよさげな雰囲気を出しておいて、あのラストだからこそ、ずっこけていいのかもしれないが。
ラストは、ちょっとした悪ふざけとして軽くとらえないと、楽しめないと思われる。
個人的には、時間軸ずらしも要らないし、あのラストも当然要らないし(笑)、ゲロネタも要らない。
お願いだから、フツーに作って欲しかった。
映像も音楽も出演陣も全て魅力的だっただけに、余計にそう感じてしまった。