16.《ネタバレ》 全体的には感慨深い話ではあるが、隣人を嵌めたり誘惑するような人間嫌いの破天荒なナオミワッツが妊娠をキッカケに突然人間性が変わってしまうのが少々不可解というか唐突に思えた。理屈抜きに女性というのはそういうものなのかもしれないが。尚、30分程度カットされたものを見たので、その中に「心変わり」の描写があったのかも。 |
15.自分の娘と息子に常々「子供はコウノトリが運んでくるのと違う、軽はずみなことをしたらアカン、もし授かって産むと決めたら成人するまで責任持って育てなアカン、『ダーウィンが来た』に出てくる動物たちも精いっぱい子育てしてるやろ」と話しています。カレン、エリザベス、ルーシーの物語が並行して示され、最後に繋がる脚本の見事さに唸らされる。カレンそのものではないかと感じさせられるアネット・ベニングの演技力が絶品。どういう特殊メークなのか不思議でしようがなかったナオミ・ワッツのおなかが正真正銘の妊婦さんだった事に仰天。添え物的な男性陣の描かれ方が物足りないものの見応えある良作。 |
14.深い悲しみに溢れている作品でした。母と娘(/子)という邦題のほうがよかったのではないかな。ナオミ・ワッツはなんでも150%の力で演じてます!にみえて少しつらい、もう少し肩の力が抜けた演技がいいなあと個人的に思います。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-12-07 11:59:03) |
13.《ネタバレ》 「深いお付き合いをするまえに、あなたに話しておきたいことがあるの。私、14歳のときに妊娠して女の子を産んだの。もちろん育てることは出来ず、その子はすぐに養子に出されたわ。以来37年間、一度も会ってないし何処に居るかも分からない。そう、生きているのか死んでいるのかすらも……。でも私、ずっとその子のことを考えて生きてきたわ。私にとって、その一度も会ったことのない子供が生きる支えだった」――。娘を捨てたという十字架を背負いずっと独身で生きてきた気難しい初老の女性カレン。生まれたその日に母に捨てられたというトラウマを抱えずっと独りで生きてきた女性弁護士エリザベス。子供が欲しい一心で養子縁組をしようと奮闘する子供を産めない身体である若い人妻ルーシー。都会の片隅で鬱屈した想いを抱えながら生きる、そんな3人の女性たちの愛と葛藤と救済のドラマを終始淡々と描いた静かなる群像劇。登場人物に特別な人は誰もおらず、皆自分の心の弱さから他人を傷つけたり傷つけられたり、時に自分が何のために生きているのかすら分からなくなりながら、それでも誰もが〝親であり子である〟人々の姿を優しい目線でもって描き出すこの監督の手腕は素直に素晴らしい。主要登場人物のみならず、さらっと描かれる脇役たちのエピソードもそれぞれ印象的で心地良い余韻を残してくれます。この一向にドラマティックでもない普通の人々の地味なお話をただ淡々と描きながらも、最後まで惹き込ませる編集の力は凄いですね。優れた作家が優れた文体でもって物語を語るのと同じように、優れた映画監督は優れた編集力でもって物語を紡ぐということを再認識させられました。母と子とは、必ずしもお互いを幸せにすることは出来ないのかも知れない、それでも母になろうとする女たちの凛とした姿に静かな感動を覚えます。特に、ナオミ・ワッツ演じる孤独な弁護士エリザベスの辿る哀しい運命には涙せずにはいられませんでした。なかなかの良作だったと思います。この美しい作品を少しでも多くの人に観てもらい、児童虐待や育児放棄といった痛ましいニュースが世の中から少しでも減ることを祈ってやみません。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-29 21:30:50) |
12.邦題のタイトルからすればまず見ない映画だと思いますが、ここでの評価が高かったので鑑賞しました。当りです。良い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-11 20:18:53) |
11.設定とキャスティング、それにオープニングでは十分期待していたんですが・・・母と娘のセットを何組か登場させるのが、いかにも「いろんな母娘を取りそろえて用意しましたよ~」というような作為的な感じで、そこから物語が広がっていかないのです。初期設定から想定される範囲内だけで話を終えてしまった印象。なので、せっかくのアネット・ベニングにもナオミ・ワッツにも、芝居の精彩がありません。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-03-23 02:04:06) |
10.《ネタバレ》 やっぱりナオミ・ワッツはすごい。結構(かなり?)過激なシーンもあるけども自然かつ振り切った演技力は圧倒的な迫力を従っていますね。、ある意味他の方々がかすんでしまう程に。さすがです、ナオミ・ワッツ! そんな彼女に8点!! 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-03-02 22:04:32) |
9.《ネタバレ》 「女性のための映画」である事を知りつつ相性悪そうだなぁと思いながらも観賞。でも蓋を開けてみると、“女が「産む機械」なら男なんて「種付け機械」じゃない!”と罵倒されている気分ながらも、ジェンダーフリーやら養子縁組制度やらについて色々と考えさせられる良い映画ではあった。特に序盤における登場人物達がぶつ切りで描かれていく群像劇のような印象から一転、中盤以降から様々な形の親子関係を通じて人々の間に「縁」が出来てゆく展開はお見事。ただ、主人公母娘の微妙に露悪的な立ち振る舞いにはなかなか肩入れができなかったなぁ。なんか恵まれない自身の境遇を周囲の人間に八つ当たってるだけみたいに見えて、その辺りにフェミニズムの一番めんどくさい部分を垣間見てしまった気がする。あと、『愛する人』っていう邦題もちょっと軽すぎる感じがするので、ここは原題通り『母と子(Mother and Child)』で良かったんじゃないかなぁ。せっかく良いテーマを扱ってるのにもったいないと思った。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-08 20:21:22) |
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8.血がつながらなくても一緒に過ごした時間はかけがえのないこともあるし、血のつながりも時をこえることもある。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-14 10:55:54) |
7.《ネタバレ》 予備知識が無くタイトルからベタなラブストーリーだとおもったんだけど、しっとりとして良い作品でした、母と子の血のつながり、時間のつながり、養子縁組の葛藤、色々考えさせられました。手紙がすれ違うのがなんとも切ない。原題調べてみたらそのまんま「Mother and Child」で、内容通りどおりじゃないですか、男の影が薄いのも納得できる感じです、ぶっちゃけ仕込むだけの男と、産むという一大イベントがある女性では、感じるものが違うのでしょうね^^; 【ないとれいん】さん [地上波(字幕)] 7点(2013-09-13 08:54:55) |
6.母と子の思い、絆が伝わってきます。子どもは宝ですね。映画を通して男、父の影は薄いです。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-17 13:07:07) |
5.《ネタバレ》 カレンは家政婦から聞いた母の言葉を知り「何故私に言ってくれなかったの」と言う。 彼女は自分の娘と言葉を交わすことができないばかりか、母親からも心の内を話してはもらえなかったのです。 カレンがギスギスしていたり、パコに気を遣わせてしまうのは、ずっと娘への思いがあったからなのでした。 娘のエリザベスが男から恐がられたり、一人でいるのが好きなのも、同じように母への思いがあったからなのでしょう。 パコの娘はこう言っています「血のつながりより、一緒にいる時間が大事」と。 そのとおりです。家族は一緒にいる時間が長いことが、絆にもなっていると思います。 しかし、最後のエリザベスにあてた手紙にはこうあります。 「今日、エラに会った。38年間を一緒に飛ぶ鳥のようだった。彼女は心のよりどころ(Peace)だ」と。 カレンはエリザベスに会うことはできなかった。 でも彼女の生んだ命に会うことはできた。 それは38年間の悲劇を飛び越えるほどの喜びだった。 子どもって、本当にかげがえのないものです。 原題の「MOTHER AND CHILD」に込められた思いが伝わる秀作でした。 ps:個人的に一番好きなシーンはルーシーの母が「あきれた人ね、あなたが子どもを育てる世界初の女性なの?泣き言いうんじゃないよ、母親になるんだから」と一喝するシーンです。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-24 17:33:44) |
4.《ネタバレ》 2011.2.9鑑賞。近年、邦画でも母性や出産をテーマにした映画がいくつか公開されたが、この映画はその集大成の映画だと思う。主な登場人物は、祖母、母親、私(ナオミ)の3世代+養子を望む若い夫婦。様々な問題を取上げていて、少々欲張りすぎとも思えるが、それぞれの熱演と監督の的確な描写によって、限られた時間でもそれぞれの背景・心情が伝わってくる。それはまた、別々の女性ではなく、血のつながった三世代の話で展開したからこそだと思う。脚本の勝利ですね。1点だけ、そりゃかわいそすぎるよという部分があるが、ラストシーンに救われたのでよかった。 【かんちゃんズッポシ】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-03-23 16:15:32) |
3.《ネタバレ》 家族の絆とは「血」か「時間」か。養子制度をどう考えるか。とても興味があるテーマであり、期待して鑑賞した。いつも友人と議論になるが、恵まれない孤児がいるのなら、子供を作るよりも養子を受け入れるほうが、最大多数の最大幸福という観点上、素晴らしいことであり、養子制度は日本にもっと根付かせるべきなのではないか。 それはさておき、映画の出来としては今一歩及ばずという印象だった。演技派をそろえており、それぞれの演技がアカデミー賞候補になってもおかしくないほどだが、どうも脚本が欲張りすぎた印象だ。この映画は3人の女性が中心となって話が進行する。それぞれに個性豊かでもっと色々なことを知りたくなるキャラ設定なのだが、深い部分まで掘り下げた描写がされていない。というか時間的な制約により、そもそもそこまで掘り下げることが不可能なのかもしれない。原作があってその映画化だからかなと思っていたが、そうでもないようだ。 黒人夫婦のエピソードは養子制度を考える上で重要だが、エリザベスの少女時代を丁寧に描くことで補完可能だろう。思い切ってここを丸ごと省き、その分、親子の話に焦点を当てた方が良かったかもしれない。 登場人物一人ひとりに魅力あっただけに、それが裏目に出てしまった。そういう意味で残念な作品。だが、一見の価値がある。アメリカに比べて養子に抵抗感の強い(?)日本では、どう受け止められるのかが興味深い。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-13 21:15:17) |
2.《ネタバレ》 「子供」というキーワードを中心に、それぞれの出演者の物語が進む。自分がもっと若い時に観たらまた違う印象だったかも知れないが、30歳を境に、子供という存在がかけがえのないものなんだなって思うようになりました。多分この考えは自分が更に年齢を重ねるごとに強く感じる事だと思いますが。こういう映画を休みの日に映画館で観る、とても贅沢な時間を過ごせたような気がしました。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-25 16:17:52) |
1.《ネタバレ》 親子三代に渡り、女優さんの顔立ちが似ていました。また、頑固な性格も血の繋がりを感じました。 虐待する親のもとで育った子供が大きくなると、自分の子どもに虐待してしまうというニュースを聞いたことがあります。 この映画でも、子供が孤児になる連鎖が起きていて、寂しく感じました。 最後、成長を見れずに他界してしまった娘の写真を見つめるシーンで号泣。 いい映画でした。 【VNTS】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-02-25 15:17:05) |