生きてゐる孫六のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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生きてゐる孫六

[イキテイルマゴロク]
1943年上映時間:89分
平均点:7.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
公開開始日(1943-11-18)
ドラマコメディモノクロ映画
新規登録(2013-01-16)【なんのかんの】さん
タイトル情報更新(2016-07-03)【イニシャルK】さん
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監督木下恵介
キャスト上原謙(男優)相良喜代松
原保美(男優)小名木義弘
細川俊夫〔男優・1916年生〕(男優)坂部勝輔
河村黎吉(男優)織田茂次郎
坂本武(男優)花井周平
山鳩くるみ(女優)真琴
葛城文子(女優)義弘の祖母
吉川満子(女優)梅野
爆弾小僧(男優)曾布川(クレジット「横山準」)
岡村文子(女優)お市
徳川夢声(解説)
脚本木下恵介
音楽早乙女光
撮影楠田浩之
配給松竹
美術本木勇
熊谷正雄(美術助手)
編集杉原芳子
録音妹尾芳三郎
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1.この監督は基本的にバタ臭いところがあるが、これなんか戦争中の作品なのに骨組みはすごくアチラ風で、込み入っていた人々が、ラストでパタパタと片付いていくウェルメイドな手際の良さが見事。立派な青年や将校たちにリアリティが欠けるのは、時代がら仕方なかろう。陰気な家と青白きインテリの描写がいいんだ。婆さんの鉦の音が神経を逆なでするようにチンチンと持続する効果。あの戦時下、「お国のために」で良いものもずいぶん失われたが、なかなか壊れなかった旧弊なものも壊すことが出来た。木下さんはそっちの気分に寄ってる人だったろう。戦後の『遠い雲』などでも、古い家の厭らしさは繰り返しテーマとされる。あの戦争に対する肯定否定以前に、旧弊なものへの反発が一番根っこにあったモダンボーイだったのだと思う。監督二作目だがこれが初のオリジナルシナリオ。彼の得意な地方舞台のコメディだ。土地の由来を描く冒頭の戦国時代の合戦シーンはずいぶん金掛けてたようだが、ああいう勇壮なシーンがあると国威発揚の特別予算でも当局から付いたのかな。武田信玄も出てくる(ドラマそのものはあくまで現代劇よ)。数少ない彼の時代劇映画の『笛吹川』にも、先代の勘三郎が武田信玄で出てたっけ。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2013-01-18 10:02:18)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 7.00点
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200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
71100.00%
800.00%
900.00%
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