1.四季の移り変わり、それがそれほど作品に反映されていない。
季節は四つあるので、当然本作の作りも四章構成になっている。
だから長く感じるし、実際、尺も長め。
これじゃあ飽きる。
しかも演技がダメなガキどもが主役とくれば尚更のこと。
特筆すべきは、1930年代の日本映画界において、主役クラスで活躍しまくった坂本武のゆる~い演技。
本作でもそれは炸裂。
戦後に脇役に回ってばかりになってしまった坂本武。
何故なんだろう、イケメンじゃないからか?それともサイレント向きの俳優だったとか?
理由は何にしろ、これだけ戦前・戦中に映画に出ずっぱりだった坂本武が、戦後はしょぼい役しかできなかったことが寂しい。