2.《ネタバレ》 「キングス&クイーン」や「ジミーとジョルジュ」のデプレシャン作品を観ると、 相当悩みぬいた痕跡がうかがわれる。 そんな彼の青春ロマンスはやはり一味違う。
冒頭のスパイ映画風の自分のパスポートを偽造するところから、 一転青春ロマンスになる、この映画。 観終わって、彼の恋愛が終わってしまうのは、自分を切り売りしたあの事件が 非常に象徴的なものであるという余韻がじわ~と伝わってくる演出だったのだと分かる。 知的な映画でとても好きだ。
彼の作品の顔でもあるマチュー・アマルリックもいかにもフランスっぽくていい。 アルノーデプレシャン作品は、今後もマークだな。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-04-07 14:52:35) |