35.チャーリー・パーカーの演奏を少しマジメに聞いてみたいと思わせてくれるのに十分な作品ではありました。しかし終始酒と麻薬に溺れている印象で、ストーリーとしてはいつ死んでもおかしくないというか、平坦な感じ。そもそもなぜ斬新な奏法や楽曲を生み出すことができたのか、音楽家としての一面も見たかった気がします。 それにしても、草創期のジャズと麻薬は常にワンセットの印象があります。麻薬によってより優れた演奏が可能になるのだとすれば、人間の能力の神秘を感じずにはいられません。あるいは早々に麻薬を断ち切っていれば、もっと長生きして、もっと優れた作品を残せた可能性もありますが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-10-05 20:22:02) |
34.《ネタバレ》 「セッション」という作品で、本作のチャーリーが会話に出てくるから予習に良いと思い紹介しておきながら、レビューしてなかった事が発覚。とりあえず点数だけ入れときます。初見が何時か覚えてないけど、ひょっとしてクリントさんは監督の方が面白いのではないか?と思い始めた作品だったのは憶えてる。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-03-06 17:40:31) |
33.《ネタバレ》 ジャズ史をちょっと勉強してから観たので、面白かった。 逆に知らずに観たら、どこまで話に入りこめたか・・ あのチャーリーパーカーをしても時代の流れに屈したか・・ ビバップで一世風靡した巨人(身も心もボロボロだったけど)もロックンロールの登場という 時代の波についに倒れることになるのが印象的だった。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2018-03-17 10:28:34) |
32.伝記映画は娯楽になりづらいものだけど、これはまた渋いことこの上ない重厚さ。 チャーリー・パーカーの名前は知っています、程度のワタシのような初心者の入門編ではないことは確か。 語られるエピソードは断片的で、説明も特に無い。著名なミュージシャンであるから、分かる人は「ああこの話ね」となるのかもだが。 ちょっと場違いな所へ来てしまったな、というのが正直な感想。F・ウィテカーの仕事が大変な努力の賜物であろうことは想像に難くありません。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-07-10 23:35:46) |
31.《ネタバレ》 回想シーンからさらに回想に飛ぶところがあるんですよね、はじめの方で。劇場で戸惑った記憶を27年ぶりに確認。溜飲が下がりました。公開当時は「イーストウッドごときがパーカーの伝記かよ」と思ったものです。なにせ直前が「ハートブレイク・リッジ」だったので。恐れ多いことですが。 【Gioachino】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-04-02 16:00:44) |
30.《ネタバレ》 何度も出てきたトラウマシーン。あのソロのクオリティーでもハイハットを飛ばされる。まずそれが分かる人にしか面白くない映画である事は確か。 そんな世界で揉まれてきたパーカー。そらワンコードだけでノリだけのロックが大ブレイクしたらキレるわね(^_^;)。 ウィテカーはパーカーに似てなさすぎなのがちょっと残念。低音時にパームキーを使いまくるのにも違和感を感じた。 でも、噂以上に良かった。やっと観たのだが観といて本当に良かった。凄く残る。忘れない。そういう映画でした。 ストラビンスキー好きの事とか、マイルスの事をチラッと言ったのは嬉しかった! この映画は分かる人が監督でないといけない。イーストウッドが監督で本当に良かった。 マイナス要素もあるが10点をあげたい。 【アキラ】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-06-01 03:14:54) |
29.《ネタバレ》 ある程度前知識がないと厳しい可能性が高く、知っていても楽しめるとは限らない作りだと思います。わかる奴らにわかればそれでいいという頑固オヤジスタイルの映画ですね。長いし。バードやビバップを知る事のできる伝記映画ではなく、知っている人達が楽しむファンムービーの様に感じました。観ている内に、劇中レッド・ロドニー達がバードと南部を巡る様に、バードと心の旅を共にしているような気持ちになりました。これはロードムービーなのかな。数多く観られるライブシーンはいずれも素晴らしかったです。ウィテカーすごい! 【マッイヤ~ン】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-24 19:59:12) |
28.ジャズファンにとっては神にも等しいチャーリー・パーカーの伝記的映画だが、その彼の位置づけや、ディジー・ガレスピーとの関係などジャズの知識がないと、あるミュージシャンの退廃的堕落物語にしか見えない。彼はディジーとともにモダンジャズの基礎とも言うべきビバップという形態の奏法を極限まで昇華させたプレイヤーなのだが、その偉人を映画の題材とするにあたって礼賛的成功物語とせず、酒と麻薬におぼれて凋落していくさまを妻との関係を軸に描いていく手法は評価したい。冒頭から最後まで暗い色調で統一された画面がすでにハッピーエンドはありえないことを視聴者にあらかじめ提示しているかのようだ。彼の過去の演奏(音)と演技を合わせた演奏シーンがかなりあったようだが、ほとんど違和感なく観ることができており評価に値する。また、回想シーンが多く時間軸が前後することが多いので、全体の流れを把握するのに苦労した。 好み20/50、演出8/15、脚本6/15、演技8/10、技術9/10、合計51/100→5/10点 |
27.《ネタバレ》 俳優が実在のサックス・プレイヤーを演じるジャズ映画。 クリント・イーストウッドの音楽好きは個人的趣味というよりも家風のようで、自身映画に曲を提供したことも。 この映画にもジャズとチャーリー・パーカーへの思いがこめられた分長く時間も交錯。 フォレスト・ウィテカーが苦悩し続けるバードに扮し、演奏シーンは迫真だが作品のムードは終始重たく、この時期から既に自滅的で暗い作品を好んで作り続けた監督の資質の一端が示される。 "LOVER MAN"収録時倒れたりするようなエピソードでさえ目立たぬほどに。 彼を支え続けた妻チャンをはじめとする白人女性を愛し薬物に依存し病に冒され、34才で逝ったバード。 永らえたディジー・ガレスピーが語ったように、彼はジャズの改革者でバードは殉教者であったのか。 繰り返し投げられるシンバルは、心から去らぬ若き日の苦い思い出。 【レイン】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-06 06:59:59) |
26.クリント・イーストウッド氏、こういう映画も撮られるのかと最初はびっくりしました。痛々しいBirdをウィッテカーの演技が最後まで魅せられました。余談ですが、ウィッテカー兄弟、そっくりですね! 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-11-16 23:26:58) |
|
25.この間のレイ・チャールズの伝記モノが面白かったなら楽しめそう。サックスは良い音出すなぁ。 【色鉛筆】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2008-08-21 10:51:32) |
24.《ネタバレ》 いやー長かった・・・伝記ものが陥りがちな「全部言ってしまわないと気が済まない症候群」に、この作品も引っかかっています。愛着のある世界で監督も気合が入っていたのでしょうが、解釈を伴わない単なる研究発表は、見ていても面白みがありません。ラスト近くの妻との電話とか、印象的な部分もあるのですから、その感覚で何とかならなかったのでしょうか。ウィテカーの頑張りに4点。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-07-29 00:44:19) (良:1票) |
23.イーストウッドの映画とは相性が悪いので、この映画も最初のうちは時代設定と音楽以外は面白くなかった。フォレスト・ウィッテカーの迫真の演技とともに途中からは、どんどん引き込まれていった。映画が終わってからチャーリー・パーカーのCDを引っ張り出して映画で見た背景を思い浮かべながら聴き続けてしまった。また見ようと思った。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-18 07:42:13) |
22.二度観て好きになった映画。同じような暗い画面で時系列をいじくってあるから、観ているシーンが現在進行のものなのか、追想なのか分かりづらい。だから二度目で物語の組み立てがうまくいったんだと思う。僕はジャズは聴かないが、この映画はその音楽を含めてすべての雰囲気が「ジャズ」だと思った。印象的な場面がたくさんあるのだが、一番好きなのは、夜の浜辺でのディジー・ガレスピーとパーカーの会話だ。自分はジャズの開拓者、おまえは殉教者だ。白人は殉教者を尊敬する。自分は殉教者にはなれない、とパーカーに語るガレスピーの言葉が、心に残った。 一人のジャズマンの生き様、あふれるジャズ、そして監督のジャズへの愛。そういう要素が、鑑賞のたび色濃くなる。かなり好きな映画だ。F・ウィテカーも熱演だった。妻に電報を何通も何通も送る姿が、かなしくてしょうがない。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-06-07 15:55:42) (良:1票) |
21.ジャズは判らないが、チャーリー・パーカーの名は聞いたことはある。 ジャズ音楽が好きでないので、もう一つでした。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-12-11 21:08:27) |
20.随分前に購入していたDVDだったのだが、ようやく見る気力と時間を見つけて見れた。「闇夜の烏」ではなく「暗闇での黒人」は非常に分かりにくかった。が、見ながら思った。この映画は字幕で観る映画ではなく「聴く映画」なんじゃないのか?そうすれば、主人公がチャーリー・パーカーに似ていないってのも、画面が暗くて表情がわかりにくいのも素直に納得するのだ。もっとも字幕なしではセリフの聞き取れない部分が多くなってしまうのが難点だけど…笑 【クルイベル】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-17 11:06:14) |
19.やけに画面が暗くて見づらい。脚本もいいとは思えず、特に構成が悪いように思う。実際のチャーリー・パーカーは麻薬の影響で奇異な行動が目立っても、周りの人々に嫌われることなく愛されたらしいが、この映画ではその魅力がまったく伝わってこない。それが一番の難点。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-30 17:58:26) |
18.ジャズはもちろん、バードもイーストウッドも好きなんだが、この映画はどうも……。イーストウッドのジャズ好きと、バードに対する熱い思い入れは伝わってくるけれど、逆にパーカー好きが災いしてると言うか、空回りしてると言うか。もっと時代を俯瞰して捉える目が無いと、こういった映画は雰囲気が伝わりにくい。当時は、パーカーだけでなく、ジャズのスター達が綺羅星のごとく活躍してミュージックシーンを盛り上げていたはずなんだけれど、そんなことは知ったこっちゃ無い、とばかりにバードの周りだけを描いている。でもその割にはなんなんだろう? どのエピソードを取っても消化不良気味というか……。そこに持ってきて話が暗いからノリ切れないし、話の時系列が判り難いのもマイナス要素。音楽は最高! ウィテカーの熱演も素晴らしい。だからこそ、このちんまりし過ぎた仕上がりに不満が残る。 【TERRA】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2006-06-25 16:55:30) |
17.最初に言うのもなんだけど、私はサックスをわずかしか吹けません。したがって、運指が正しいかどうかもわかりません。でも、楽器の指を押すタイミング、息を入れるタイミングはまさに本物と思えるくらいの完成度。C・パーカーの原音を使うこだわりから、主演のウィティカーにそう指示するイーストウッドもすごいが、それに応えて完璧な「演奏」を演じたウィティカーもすごい!!これだけでもテキトーな演奏シーンを入れてる映画はすっ飛んでいきます。 【やしき】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-24 22:18:55) |
16.チャーリー・パーカーをよく理解してから見た方が良かったのでしょう。私にとっては消化不良の映画でした。ウィテカーは素晴らしかったです。 【さら】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-04-01 10:56:07) |