3.一部では「現時点でラブコメ映画の最高傑作」などと言われてるらしい本映画(wiki参照)ですが、個人的にはそこまでの出来とは思いませんでした。
まぁトマトやyahoo映画等でコンスタントに7点台の映画ですからもちろん面白いのは間違いなく、最近の映画らしく男女関係を現代風にまとめてる点等を除けば特に目新しい要素の無いごく普通の「中の上」ラブコメ映画です。
と、先に結論を書いておいて…
まず邦題。
この「ロングショット」という日本人にわかりづらい単語こそ邦題をつけるべきではないでしょうか。
「大穴」という直訳であれば非常にわかりやすくなると思うのですが…
(というか内容的には「微レ存」あたりの方がより的確でしょうが)
さてラブコメとはそもそもファンタジーです。
実際の恋愛で、世界的女優と田舎の本屋の店主がつきあったり、謎の大富豪と街の貧乏娘が恋に落ちたり、僕と広瀬すずが結婚したりする可能性は絶対にありません。
悲しい事ですが、それが現実の恋愛です。
そんな悲しい現実からの逃避として描かれるのがラブコメであり求められる事はとにかく最後はハッピー。
そしてそんな使命を背負ったジャンルである以上、そこで描かれるのはどうしたってファンタジーにしかなりません。もっとわかりやすく言えば「妄想」です。
で、そんなラブコメ群の中でみても、この映画で描かれる状況は相当無茶レベルが高いです。
当然映画中の展開もかなり無茶。現実で考えてありえない事も多く、真面目な人はそういうところを受け付けない可能性も高いです。
しかしこれはラブコメ。
大事なのは二人の関係が変わっていく過程。それと最後に二人がどんな微笑を見せてくれるのか。
その2点においてこの映画はラブコメとして水準以上の出来で、逆にそれ以上のものは何もない、つまりラブコメでしかない。そういう映画になってると思います。
おわり